藤波はダブルレッグロックからチャボ・ゲレロの背中に両膝を当てて弓矢固め狙い。チャボは背筋を使って上体を起こして外していきます。
チャボは藤波の腕を取って捻り上げて藤波を倒そうとします。腕にパンチ、スタンディングでのアームロック。自らの足を引っ掛けて投げ、リストを取ってのアームバー。
今度は藤波が上体を起こして防御の体勢に入ります。
古舘アナ「チャボ・ゲレロの粘っこい動き。この辺はメキシコ流と言っていいんじゃないですかね?」
桜井さん「そうですねぇ!」
ゲスト解説の猪木の顔のアップをテレビカメラがとらえました。
古舘アナ「メキシコに生まれ、父である元NWAライト・ヘビー級王者であるゴリー・ゲレロに幼少期からプロレスの英才教育を叩き込まれました。ロスに君臨するゲレロ一家の長男でありますチャボ・ゲレロ、弟のマンド・ゲレロは藤波8度目の防衛戦で敗れております。それもあって今回は何としてもベルトを奪取したいところであります。藤波の腕を固めてニースタンプ、2発目、藤波に投げを打ってから今度はキーロック、ショートアームシザースに入りました」
桜井さん「そうですねぇ、今のチャボ・ゲレロの攻撃は非常に細かいですね。攻めのポジションを変化させてリストを絞りながら左足を引っ掛けてみたりですね、やはりこれは攻めに攻めて藤波君のスタミナを奪う作戦に出ましたねぇ」
ここで三浦智和アナウンサーによるサイドリポートが入りました。
三浦アナ「放送席、今のチャボ・ゲレロの話ですがね、チャボ・ゲレロは試合前に、『前のシリーズでは藤波に3敗しているが対戦成績では藤波に負けているものの、試合の内容では負けていない自信がある、負けたのはほんの1ミリ位の差である』と言っています。一方の藤波はこれが日本では3回目の防衛戦ですが『海外で(防衛戦を)やる方が気楽だ』と言っていました。日本のプロレスファンの前では負けられないプレッシャーがあるのではないでしょうか」
古舘アナ「桜井さんっ、今リポートがありましたが藤波は過去9回の防衛戦のうち、カルロス(コロセオ)・コロセッティ、剛竜馬と日本での防衛戦が2回、後は海外での防衛戦ですね」
桜井さん「そうですねぇ、私は藤波君の海外での防衛戦を何度も見ていますけれども、藤波君はやはり海外の方がリラックスして闘っていますねぇ」
チャボのキーロックは藤波が身体を起こしてチャボの上に乗って外そうとしましたがチャボは再びアームバーに移行。藤波は立ち上がってこれを外し、両者スタンドでの攻防へ。
古舘アナ「依然として腕を決めにいきますチャボ・ゲレロであります」
桜井さん「今までの展開を見ていますと藤波君にプレッシャーがかかってないですかね?」
古舘「そうですね、日本で防衛戦をやるという気負いがプレッシャーにならなければいいのですが、ちょっと劣勢に立たされています藤波辰巳、猪木さん、今までのところ両者いかがですか?」
猪木「そうですねぇ、これまでのところチャボの方が攻勢に出ていますねぇ、このままズルズル引きづり込まれないでどこかでチャンスをつかまないと、劣勢に廻っているときついですねぇ」
チャボは藤波の左腕を取りにいくとアームブリーカー、膝蹴り、ダウンした藤波の顔面を両足で踏みつけていきます。
古舘アナ「特にこの辺が見せ場を作ります。今、猪木さんからピンチということが話題に上がったんですが本当に猪木さんもビッグタイトルを数々、経験してらしてですねぇ、コンディションと共に精神的なものも試合を占う重要な要素になってきていますね」
猪木「そうですねぇ、どっちかというとそっちの方が比重が大きいですねぇ」
古舘アナ「まあ、藤波10回目の防衛戦とあって、ファンの期待を一身に受けております。また、防衛に成功すれば、現在のベルトをWWWFから藤波に進呈され、新しいベルトを作る、そういった企画もなされております。そういった意味もあって藤波にはプレッシャーがかかっております」
猪木「そうですねぇ、是非、勝ってベルトを自分のものにしてもらいたいですね」ここで10分経過。
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