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2017年10月17日09:03

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迷走する楽曲(F)/SS

2日後、輝莉は退院し、帰宅した。両親をなんとか説得して部活を続けられるようにはなったのだが・・・・中学1年生の身空で過労で倒れるとか心配で仕方がないだろう・・・・。

翌日の放課後より新曲の練習に励む。病院ではさすがに歌えるわけもないので聞いていただけなので、一生懸命に練習した。数日空けた穴を埋めるように練習し、体力トレーニングも行う。

練習後の帰り道---------------


乃愛に身体の調子を問われるが、大丈夫だと答える。実際数日休んで点滴入院していたので元気である。


星名「無茶はしちゃだめだよ?今度倒れたら先生もお父さんお母さんも許してくれないよ?」


輝莉は頷く。アイドル部を退部させられるだけならまだしも、責任者の風祭燿の責任問題にもなる。迷惑はかけられない。


輝莉「さぁて、遅れた分の練習をしないとなぁ。・・・・あ、大丈夫だよ?程々にするから」


乃愛「頼みますよ本当に・・・・」


近くの公園で3人で自主練習をして3人はそれぞれの家へ帰って行った。


輝莉は自分の部屋で思う。

それは入院中に響介に問うた事。「程々・・・・歩く程度で勝てるのか」

それでなくとも数日空けた所為で練習も遅れている。


焦る。焦る。チョー焦る。

しかし焦ってやっても良いことはない。ただ疲れるだけであろう。質のいい練習が出来るとは思えない。


練習は・・・・部活の時だけにしておこう。あとはゆっくりする時間、すなわち休み時間にするればいい。乃愛や星名、燿に隠れて自主練はしてはいけないだろう。


だがしかし・・・・焦るものは焦る。結局のところ輝莉は夜にジュギングする事にした。せめて倒れない体力を付けてしまえばと。



駅前のコンビニで水分補給し、さて家に帰ろうという時。

目の前にいた女性と衝突してしまった。夜に真っ黒いゴスロリ服を着ていたその人に気づくのが遅かった。



「誰?この月咲此花に立てついた人間は」


などともたまっている。・・・・月咲此花?


・・・・本人だとすれば、STAR-MINEと一緒に月乃宮プロダクションに入所した月宵月華というユニットの人である。が・・・・そんな有名人がこんな駅前に居るとは思えない。



輝莉「ああ、モノマネの方ですか?お疲れ様で・・・・ぶぎゃっ!!」


脳天にチョップを食らった・・・・。


此花「だれがモノマネよ!!本人よ本人」


輝莉「だってぇ・・・・そんな有名人ならこんな駅前に変装もしないでいるとはおもえないんですけどぉ」


此花「コソコソ変装する輩と一緒にしないで。我は自分に自信があるわ。隠れる必要はないわ」



随分な自信である。そんな自信、自分にもあれば・・・・。


輝莉「自分にそんなに自信があるなんて羨ましいです。私なんて関東予選に焦って焦って過労で倒れるまで頑張っても自信ないですし・・・・」


此花「関東予選?あなた、SLP�供淵好拭璽薀ぅ肇廛蹈献Д�トツー)に出場してるの?ん?過労で倒れた人なんてどこかで聞いたわね・・・・」


と言いながら此花は輝莉の顔を見つめる・・・・。というか目つきが悪いのか睨んでいるようにもみえるが・・・・


此花「もしかしてアナタ、野咲輝莉じゃない?」


なぜ知っているのか。どうやらSTAR-MINE2代目リーダーの奏鳴に聞いたらしかった。身体を気遣って「大丈夫?」とは聞かず、「はっ!!」と見下すような顔をした。


此花「体調管理はアイドルの基本。それを怠るなど・・・・はらわた痛いわ」


片腹ではと突っ込もうとしたがやめた。


此花「自分の体調管理もしないで突っ走った結果、アナタは何をしているの?今・・・・その様子だと・・・・ランニング、よね?」


イタイところを突かれた。全く言い返す言葉がありません。


しかし不安なのだ。数日空けてしまったので。そのあたりで反論してみたが、それすらも鼻で笑われた。「そんなもの、皆同じだ」と。皆勝てるかどうか不安に思いながら練習に励み、努力している。


此花「アナタだけではないぞよ」


そうかもしれない。きっと星名と乃愛もそうだったろう。


・・・・STAR-MINEもそうだったのだろうか?・・・・この月宵月華も。尋ねはしなかったが・・・・きっとそうだ。その中で頑張り、勝ち抜いたのだ。


勝利したのだ。STAR-MINEに敗れはしたものの、スカウトされる程に・・・・輝いて。


此花「まぁ、今度の予選会、見に行ってあげなくもなくもないわ。ただし、我の一票をお前達に入れるかどうかは貴様達次第じゃ」


輝莉「あ、はい。がんばります」


此花「今度は自分の分相応をわきまえて励むのだな」


そう言い残し、此花は去っていった。彼女の言う通り、知り合いユニットだからといって此花は自分達に票を入れてはくれないだろう。


頑張ろう。’分相応’で。


・・・・とりあえずランニングして帰ろう。輝莉は走りながら帰っていくのだった。


関東予選まで、それほど日がある訳ではない。やれるだけの事はやろうと-------------



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