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2017年07月31日23:28

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(107)

舟橋アナ「今日のニューヨーク・マジソンスクエアガーデンは超満員22511人の大観衆が詰めかけておりますが、日本からも東京スポーツを初め、雑誌のゴング、週刊ファイトらが取材に来ております。(プロレス誌の名前は呼ばなかった)それだけWWWFジュニア・ヘビー級のタイトルマッチというのは注目されている訳ですね!」

桜井さん「WWWFジュニア・ヘビー級王座というのは長い歴史を持つ名タイトルですから、6年ぶりの復活ということで大きな注目を集めていますねぇ」

WWWFからしてみたら、そんな名タイトルを6年も放置しておいては商売に支障をきたす訳ですが…

カルロス・ホセ・エストラーダはパンチ、キックで反撃し藤波からダウンを奪うとトップロープに上がり、コーナーポスト最上段からのサンセット・フリップ。

しかし冷静にエストラーダの動きを見ていた藤波はこれをかわし、エストラーダは自爆。マットに腰を強打してフラフラと立ち上がったところ、バックに回った藤波はフルネルソンの体勢からスープレックスで後方に叩き付け、そのままブリッジしてホールド。

舟橋アナ「スープレックス!スープレックス!カール・ゴッチ直伝か!」

桜井さん「いやぁ〜、今の藤波君のスープレックスですがねぇ、普通ジャーマン・スープレックスと言うと相手の腰を抱いて投げるんですが、フルネルソンから投げましたねぇ!初めて見ましたよ!」

舟橋アナ「ドラゴン・スープレックス、飛龍固め、ドラゴン・スープレックスって言うのはいい名前ですよねぇ!」

桜井さん「そうですねぇ!ドラゴン・スープレックス、自分で付けたみたいですが」

レフェリーのビリー・カクゥーロがカウント3を入れ、11分31秒、藤波が新技ドラゴン・スープレックスホールドで完勝、WWWFジュニア・ヘビー級の新王者となりました。

桜井さんが今年4月に亡くなった時、「ドラゴン・スープレックスの名付け親は桜井さん」と藤波はコメントしていますが、放送で先にドラゴン・スープレックス、飛龍固めの名前を出しているのは明らかに舟橋アナでした。

このように推測出来ます。

藤波はテレビ朝日、ワールドプロレスリングの試合前の取材で、新技の予告をしていた。これは新型のスープレックスであるというところまではテレ朝中継クルーは事前に聴取出来ていた。

桜井さんが藤波のドラゴンにかけて「ドラゴン・スープレックス」と命名、これは舟橋アナと桜井さんの共通認識としてお互いの頭の中にあった。

なので舟橋アナは試合序盤から「4年間に亘る海外武者修行の成果を見せる中でカール・ゴッチとの特訓で技を研究したので、今日はこれをエストラーダにぶつけていきたい、と語っていた」と新技披露を匂わせるようなアナウンスをしていた。

桜井さんもそれに合わせて「(新技が)出るとすれば丸め込みや固め技ではなく立体的な投げ技」という捕捉をしてテレビ視聴者を巧みに誘導していった。

本来ならば、

舟橋アナ「スープレックス!スープレックス!フルネルソンから投げました!カール・ゴッチ直伝かぁ!桜井さんっ、今のフルネルソンからのスープレックス、初めて出しましたね!」

桜井さん「いやぁ〜、出ましたねぇ!フルネルソンからのスープレックス…まさにドラゴン・スープレックス、飛龍固めですねぇ!」

という予定だったのが、興奮した舟橋アナが咄嗟に先に口走ってしまったのではないかと思われます。
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