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2017年06月16日07:52

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(62)

77年1月14日、福岡九電記念体育館のテレビ生中継のセミファイナルは猪木とスタン・ハンセンの開幕戦での再戦。この週もワールドプロレスリングの解説は遠藤幸吉氏でした。

開幕戦ではタイガー・ジェット・シン、上田馬之助の乱入により不本意な反則決着となっているところから早くも再戦が組まれましたが、2週連続テレビ生中継で猪木とシングル、ということで新日本プロレスもハンセンを猪木の新しいライバルとしてプッシュしようという意図が感じられました。

実質的にはシン、ジョニー・パワーズ、アンドレ・ザ・ジャイアントの3人で回していた新日本プロレスのトップ外国人もシンが前々回書いた理由でヒール人気にやや陰りが見え初めていました。

陰湿なパワーズは76年2月の来日あたりからはっきりと集客に衰えが現れ、2月28日、愛知県体育館での猪木とのNWF世界戦の前哨戦が4500人、3月18日、蔵前国技館での猪木とのNWF世界ヘビー級選手権試合が7800人発表とピンでは苦戦しています。

ハンセンにしてもシリーズが終わってもWWWFには戻れず、日本でのし上がって稼げるようにならなければと言う思いはあったと思います。

試合は早いテンポで進められ、猪木がハンセンをボディスラムからコブラツイスト。しかしこれはハンセンが投げで返す。

猪木はドロップキックの連発、綺麗は背面飛びでした。さらにヘッドロック、ハンセンは猪木をロープに飛ばしてタックル、反動で返って来たところをボディスラム。

ハンセンは猪木をロープに振って、日本初公開となるウェスタン・ラリアットがついに炸裂。

ブルーノ・サンマルチノの首を折ったのがボディスラムの失敗だと検証されたのは80年代に入ってからでゴング誌などでその瞬間をとらえた写真が掲載され、ファンの知るところとなりましたが、これはもうハンセンが押しも押されもせぬ不動のトップ外国人レスラーになっており、「時効」的にその話が出たに過ぎず、

この時来日したハンセンは別冊ゴング77年2月号、竹内宏介氏の「デスマッチ・インタビュー」で「ブルーノの首はラリアットで折った」とコメントしています。

しかしハンセンはすぐにフォールにはいかず、エルボードロップを見舞ってからフォールの体勢へ。カウント2でクリアする猪木。

そこへメインの北米タッグ選手権試合に出場するシンと上田が乱入して猪木を場外に落として襲撃、ハンセンも場外におりましたが先週の越谷に次いでシンと上田が猪木を襲うところを一瞬、傍観者的に見てしまったところがあり、慌てて乱闘に加わった感じでした。シン、上田、ハンセンは3人で猪木の首を攻撃。試合はまたも12分22秒、猪木の反則勝ち。

前76年12月9日、蔵前でのウィリエム・ルスカとの試合で痛めた首が治っていない猪木は首にダメージを受けてダウン。

救急車で福岡市内の病院に搬送され、翌日からの試合を欠場しています。
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