翌日。昨日かけて出来上がった振り付けを交えての練習が行われる。そしてその後10時より星名とアイリーンは衣装の’詰め’をする。服は大体が出来上がっているが、まだアクセントとなるアクセサリーが決まっていない。しかし曲がバラード系なので、気発なものや明るい曲、クールな曲につかいそうなものは除外。そしてできあがったデザイン画はお昼までに出来上がった。半袖ワンピースに腰に頭の2倍くらいはある巨大リボンに腰脇にチェーンと、それだけをつけただけのデザインとなる。曲に合わせたデザインなのでそんなものだろう。ハデだからといって票が集まる訳ではない。
アイリーン「こんなところですわね」
星名「ありがとうございますアイリーンさん。おかげでできあがりました。あとは造らないといけないんですけど」
とデザイン画をみて呟く。3人分の衣装は仕立てられるかちょっと不安だ。
アイリーン「心配しなくてもよろしいですわ。7人分の衣装をそろえるよりはマシですから」
そうだ。アイリーンはまだ律音がいた時は7人分作っていたのだ。最初のうちは月乃宮の服飾工場に依頼していたらしいが、途中から全部アイリーンが造ったらしい。頭がさがる。それを思うと3人分ならできるような気がする。
アイリーン「ここには裁縫用具や道具がありません。帰ってからやりましょうか」
となればとりあえずこれで曲、振り付け、デザイン画が出そろった。あとは衣装を間に合わせるだけだ。
そういえば。ゴールデンウイークは3人後まであるのだが、合宿予定は明日まである。明後日は帰る日であるが、明日は何をするのだろうかという疑問をぶつけてみるが、答えは自由時間との事。「せっかく静岡まできたのだからちょっと遊びましょうか」という事らしい。何をするのか尋ねると・・・・もう燿と出かける予定が入っているらしい。となると・・・・ののかの方もだろうか。
星名「自由時間か。何しようかなー?」
アイリーン「お好きになさい。ただし、夕飯までには戻ってきなさい」
星名「は〜い」
その夜------------------
ののかがハミガキをして帰ると、割り振られた部屋の前に鳴鈴がいた。しかもドアに腕組みをして寄りかかっている。見た目、ちょっと機嫌悪そう。
ののか「アンタ何してんのよ」
鳴鈴「もちろんあなたに用があってきたのよちょっと顔かしてくれない?」
なんか不良っぽい言い方だが、別に鳴鈴は不良ではない。ののかは部屋に洗面用具を置きに行ってから鳴鈴についていった---------------
行き先は・・・・別荘の前の道沿い-------------------
目の前の川を見つめる鳴鈴。無言。数分後、口を開いた。
鳴鈴「明日、自由時間なんですってね」
ののか「ええそうね。燿から聞いてるわ」
鳴鈴「明日、響介と出かけるの?」
デートの予定・・・・は入っていない。誘おうと思っていたが、なんとなく言いだすのが恥ずかしくて待ちの姿勢だった。今のところ、響介からの誘いはない。
鳴鈴「そう。残念だったわね。私が先に予定をとってしまったわ」
どうやら待っている間に鳴鈴に先を越されてしまったようだ。ののかはツインテのリボンを解いてジッと鳴鈴をみる。
彼女はマジメな時や本気の話をする時はショートツインテールの髪を解くようだ。
第1回大会決勝前夜の時のように。あの時は響介を巡って好きだの告白だのという話だったが・・・・
ののか「まだあきらめてなかったのね。ヤらしいわね。予定をとりつけといて聞いてくるなんて」
鳴鈴「・・・・そうね。まだあきらめてはないわ。かと言って、あなたから奪い取れるとも思ってないけど。あの時から今まで、あなた達仲が良いものね」
グヌヌ・・・・と悔しそうにののかはするかと思いきや、フッとなにか勝ち誇ったような表情をする。そして「いいわ。明日くらい譲ってあげる」
鳴鈴「・・・・いいの?くやしくないの?」
悔しそうなののかが見れると思ったのに。
ののか「まぁちょっとはね。でも私はもう身も心もアイツに捧げた身。1日くらいじゃ私達は揺るがないし」
ののかの反撃に鳴鈴衝撃ダメージ・・・・!!
鳴鈴「あ、あなた・・・・今なんて・・・・?身も心も・・・・??うそでしょ・・・・?あなたまだ中学2ねんせ-----」
ののか「愛があれば年齢なんて関係ないでしょ。それにイマドキ、普通よ。タブン」
鳴鈴「普通なのっ!?」
ののか「明日は諦めるわ。かわりに今夜はアイツといさせてね。それじゃ」
そう言い残してののかは別荘に戻っていった。残った鳴鈴、まだダメージから戻れず立ち尽くしていた・・・・。
--------------------------------------SCENE5へ-------------------------------------
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