時は3月中旬。この小学校に通うのがすでにあと半月となった。
否。春休みがあり、実際あと通うのが・・・・3日となったこの時、担任の先生より転校の知らせを受けたクラスは半分の人間がざわめいた。ざわつかなかったのは事前に蛍からすでにきかされていた交流のあった者で、ざわついていたのは交流はなくはなかったが親しくはない人と交流がなかった者。
「なお、本人の希望でクラスではお別れ会はしない事になっている」
という担任の補足。1年もいなかったが、数々の思い出がある。お別れ会はかなしくなるのでやりたくはなかった。ちなみに元々の小学校では、ケイオスとの戦いが終わったら元々戻るつもりだったのでこっちもお別れ会はやっていない。
元の学校でもそうだったがやはり質問攻めにされた休憩時間を経て放課後。蛍は一目散に下校して家へと向かう。自室に戻った蛍は部屋を見回す。女友達を四d也もあったのですっかり女の子の部屋になってしまった部屋を男の子の部屋に模様替えだ。部屋の壁の色がピンクにも慣れたのだが、元のブルーに変えてしまう。すっかりぬいぐるみなども置かれているベッドも・・・・布団は撮り返るのは大変なのでぬいぐるみだけ撤去。机は・・・・何も変わっていないので現状維持。
あとは。
タンスとクローゼットだ。すっかり女の子の洋服入れになってしまったクローゼットと、物置に仕舞われていた男子用のズボンや上着を引っ張り出して交換する。女の子用の服は逆に物置にはいかず、そのままたたんでダンボールへ。実は女の子用洋服は恋美と愛瑠に貰われていく算段になっていた。ダンボールにいれた分は三重県行きの札を貼って宅急便だ。半分は紙袋に入れて恋美行き。・・・・だが、あと数日は着るのでまだ仕舞ったりはしない。宅急便で送ったというメールを姉に送ると、いくらかあとでお金を振り込んでくれるという。それで最後に友達と遊ぶお金にしたらという事だ。どうやら買取りという形にしてくれるらしかった。
蛍「じゃあ・・・・そうしようかな」
3日後の修了式。この日をもって小学4年生から5年生になる。と同時に修了式であり、蛍にとっては終了式になる。
通知表をもらい、あとは元の学校に転校手続きにいくだけ。
ではなく、春休み中、一番交流のあった友人達と一緒に遊びにいく事になっていた。
それで・・・・この学校とはお別れである。
春休みにはいり、皆と駅前で遊びにでた。昼食をたべたり、服をみにいったりカラオケにいったり。
最後にゲームセンターに寄り、プリを撮る。最後の記念になるかと思って撮影し、皆で持ち帰った。
蛍は女装をとり、着替えて写真をみる。プリ機にぎゅうぎゅう詰めで撮影された写真。皆で遊ぶ機会はおそらくもうあるまい。
蛍「皆・・・・さよなら。ずっと皆の事は忘れないよ」
自然に涙がでたが、泣いている場合ではない。元の学校で男子としてまた生活もし直さなければならないし、なにより、天宮神宮再建を姉に任されているのだから。
後日、姉に送付し、のこりの半分の衣類を恋美にもっていったついでに都立公園を恋美と歩く。
蛍「もう、こうやって一緒に居る時間も減っちゃうね・・・・」
恋美「そうね。でもこれからも会えるしセンチにならなくてもいいでしょ?」
蛍「そうだけど・・・・クラスメイトの友達とはもう会えないからさ」
女装を暴露してしまうのもいいかもしれないが・・・・いろいろ女子として生活していた弊害がでそうなのでこのままがいいだろう。
恋美「これからもかわらず恋美は一緒に居る。だから一緒にがんばろ。天宮神宮再建のほうも一緒にしたげるから」
それは心強い。ぜひ頼むとしよう。
でも迷惑ではないだろうか。
恋美「迷惑だったら言わないわ。それにどうせ、天宮恋美になったらやらなきゃならないだろうし」
蛍「えっ、そ、それって-----------」
恋美「な、なんでもないわ!!さ、さぁ公園の散歩はもう終わり!!次にいくわよ!!そうね。お昼を食べに行きましょ。蛍のおごりで」
蛍「え?うん。そのくらいの甲斐性はみせないと」
恋美「期待してるわよ♪」
恋美は蛍の手をとり、駆けだした。笑顔で2人は公園を後にした。
蛍の今の学校での生活は終わりを告げた。しかし恋美は変わらず一緒に居てくれる。この先どうなるのだろうか。楽しい事があるだろうか。喧嘩もするかもしれない。
しかし2人は信じている。いつか2人の道が1つになる事を--------------
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