83年2月11日、後楽園ホールで行われたエキサイト・シリーズ開幕戦、東洋の神秘ザ・グレート・カブキ凱旋試合はセミファイナルの45分1本勝負でジム・デュランとのシングル戦。
ある意味、未だ見ぬ強豪であるカブキを一目見ようと館内は3400人(超満員)発表の観衆で埋まりました。
場内が暗転すると観客からは「大カブキ・コール」が沸き上がりました。
入場テーマ曲はお囃子に鼓のイントロダクションから(その六・翔り)の「ヤンキーステーション」。カブキは鎖帷子の忍者コスチュームで暗闇でストロボが焚かれる中、入場。
照明が点くと既に相手のデュランもリング上に。カブキは持っていたヌンチャクを回すパフォーマンス、観客席からはどよめきが起きました。
ゴングが鳴るとカブキは緑色の毒霧を吹き上げて見せます。デュランは恐怖の表情、カブキはカウンターの延髄斬り、両肩にショルダークロー。
高千穂明久時代にもよく使っていたアッパーカット、手刀で攻め立て、腕を取りに来たデュランにソバット。
デュランはカブキをロープに詰めて対角線に振りました。反対側のコーナーに走ったデュランにカウンセラーのトラースキック。
ダウンしたデュラン。カブキはセカンドロープに足をかけてロープを横歩きで渡ると倒れているデュランに正拳突き。そのままフォールしてカウント3。
5分58秒、片エビ固めでカブキの勝利。正直、このフィニッシュに関しては「えーっ!?」という感じでした。
アメリカではこれで十分だと思いますが、日本では説得力に欠けてしまったようでした。実力者高千穂の変身だけに肩透かしを喰らった感じでしたがカブキ御披露目としては次回に期待を持たせる意味も含んでのものかと思います。
馬場抜きシリーズで完全無欠のエース、鶴田が文字通りトップでなければならないシリーズでしたが、開幕戦で鶴田はメインイベントでタイガー・ジェット・シンと一騎討ち。
シンの巧みな反則と場外攻撃にペースを狂わせられたか、苦戦。場外乱闘からリングに生還しようとした鶴田でしたが先にリングに上がっていたシンがエプロンの鶴田にトーキック。
これで鶴田はセカンドロープとサードロープの間に足を挟まれて逆さ吊り状態になってしまい19分29秒、リングアウト負けで手痛い黒星を喫してしまいました。
ちなみにこのシリーズのシンは顎髭の真ん中の部分を剃り落としており、凄味に欠けてしまっているように思いました。
セミ前は大仁田、ウルトラセブン組vsドスカラス、ビクター・ジョビカ組が組まれ、ドスカラスがウルトラセブンを首固めでフォール。
ナンバー2の重責を担う天龍は佐藤昭雄とのタッグで上田馬之助、鶴見五郎組と対戦していますが佐藤が上田組の悪の連係に捕まり、鶴見のカウンターの凶器打ちの前に敗れています。
2月17日、清水市鈴与記念体育館で大仁田のNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座に挑戦が決定している初来日のマイク・デービスは若手の越中詩郎を空中胴絞め落としからの体固めで破っています。
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