翌日の夜。蛍は家には帰らずに草薙家に来ていた。恋美も帰宅していたので、博人を外へ連れ出して事情を説明する。
博人は快諾してくれた。
博人「で?俺に特訓を頼むって事は、技でも習いたいのか?でもよ、運動会で技もねぇか」
蛍「移動する技のさわりだけでも教えてください」
博人「移動する技?・・・・ああ、霜月とか貫支とか歴譜のか?走るだけならただジョギングでもしたらいいんじゃねぇか?」
蛍「ジョギングではつかないものもあるんですよ。早く走るコツとか、スタートダッシュする方法とか」
博人「分かった。ただ、今日はもう遅いから帰りな。明日からにしよう」
蛍「わかりました。よろしくおねがいします」
そう言って帰っていく蛍を見送りながら博人はたくましさを感じていた。ケイオス達との戦いを経て成長した、という事だろうか。それとも・・・・恋をしたからだろうか。
どちらにしても良い事だ。ただ、妹が誰かのものになる・・・・そこにちょっと寂しさもあるが。
とはいえ、応援してやらねば。
しかし、早く走れる練習メニューを考えなければならないだろう。
とはいうものの。自分が練習したそのままを練習させたらいいだろう。特に考える必要もなかった。
家の中に入り、愛瑠にこの事を話すと、ニッコリ笑顔。蛍が頑張る事に決めたことが嬉しそうだ。
あの気弱な弟が恋と戦いを経て成長を始めている。
愛瑠「応援しましょ。お兄ちゃんは寂しいと思うけど」
博人「ちょっとは、な。でもあいつが兄離れするにはいいんじゃないか」
と、恋美の部屋がある方向を見上げる。3人の部屋はそれぞれ別々であるが、2階にある。今頃は何をしているだろうか。宿題だろうか。それとも、蛍の事でも考えているだろうか?
応援しよう。2人の行く末を--------------
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