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2016年09月25日09:19

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猪木とビンス(366)

84年7月23、24日の両日にはUWFが後楽園ホールにて「無限大記念日」と題した2DAYS興行を開催しています。

新日本プロレスから移籍の藤原喜明、高田伸彦、タイガージムからザ・タイガー、山崎一夫が参戦して陣容が一気に増えたUWFはテレビ局からの放映権料がないというハンディはありながらも再スタートを切りました。

当時は外国人選手がいなければ興行が成り立たない時代でした。吉原功元国際プロレス社長をブッカーとして迎えることは出来ませんでしたが、オフ期間にブッキングの為にラッシャー木村と剛竜馬がカナダに渡りました。

カルガリーは新日本に押さえられていた為に難しかったですが、かつて国際が選手を呼んでいたマリタイム地区モントリオールを主戦場にしていた選手逹と折衝。

フレンチ・マーテル、レオ・バーク、ザ・UFO(ボブ・ダラセーラ)、ロッキー・ダラセーラという国際プロレス参戦経験者が来日。(バークはマスクマンのジ・アトミックとして来日、UFOことダラセーラの弟ロッキーは初来日)

また新間の退陣により切れたメキシコルートはマッハ隼人が古巣EMLL(現在のCMLL)にパイプを持っていた為、エル・ファンタスマ、アンヘル・ブランコ・ジュニア、MS1(エメ・エセ・ウノ)、ガジョ・タパドを招聘。

一流どころはさすがに呼べませんでしたが8人の外国人選手を揃えることが出来ました。

ちなみにMS1はMS2(エメ・エセ・ドス)とのコンビで国際プロレスの最終シリーズとなった81年ビッグ・サマー・シリーズ(7月16日韮崎市運動公園体育館〜8月9日北海道羅臼町民グラウンド)に初来日が予定されていましたがキャンセルになっています。

日本人8人、外国人8人計16人いればシングル、タッグ合わせ5〜6試合を組むことが可能です。

試合前には全選手による入場セレモニーが行われ、浦田昇社長が詰めかけた3000人(超満員)の観衆に挨拶。続けて前田日明も挨拶を行っています。

この時前田は3月26日、ニューヨークMSGでピエール・ラファエルに勝って獲得したWWFインターナショナル・ヘビー級ベルトを返上しています。(ベルトを返上した相手はWWF理事を名乗るタレントで経済評論家、元参議院議員の野末陳平、この人も直近まで猪木の太鼓持ちで新日本とくっついていた)

レフェリーは元国際の遠藤光男が勤めました。

第1試合に登場した山崎はタパドと対戦。アップライトスタイルの構えからのキックとパンチで打撃に免疫のないメキシカンに何もさせず僅か4分13秒、スロイダーからの体固めで勝利。

タパドには非常に気の毒ではありましたが、この試合でUWFの方向付けが示されたような試合でした。恐らく山崎も佐山からきつく言われていたかと思います。

第2試合はルチャドール同士の対戦でMS1がファンタスマをジャベ(メキシカンストレッチ)でギブアップさせ勝利。

第3試合はマッハvsブランコは両者フェンスアウトとなり10分間の延長戦によりマッハの反則負けとなりました。

前半3試合が比較的早い時間で試合が終わってしまった為か、第4試合のFマーテルvsバークはFマーテルがヘッドロックを執拗にかけ続けるロングマッチとなりました。

試合は場外攻撃でFマーテルの反則勝ち。試合タイムは21分48秒でした。

セミファイナルはR木村、剛組vsUFO、ダラセーラ組。国際カラーの強いタッグマッチはファンを喜ばせました。R木村がラッシング・ラリアットで13分22秒、ダラセーラを体固め。

いよいよメインイベント。ザ・タイガーこと元タイガーマスク、佐山聡が352日ぶりリング復帰。タイガー、高田組vs前田、藤原組。

入場の時、タイガーマスク時代と同様にザ・タイガーはコーナーポストに飛び乗って見せファンを狂喜させています。

タイガーのダイビング・ヘッドバット、ローリング・ソバット、ツームストン・パイルドライバーといったムーブに観客は酔いしれました。

試合は16分24秒、藤原と高田のバックの取り合いから藤原が試合では初公開のジャーマン・スープレックスホールド。

これはまさにカール・ゴッチ式であり、綺麗な爪先立ちブリッジ。藤原は新日本末期でのテロリスト的カラーは微塵も見せず4人共にストロングスタイルのいい試合を見せてくれました。
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