8月28日の夜。ケイオス達は武器の手入れを行っていた。
8月29日。それが決戦の日である。つまり前日だ。
自分の武器の大剣の手入れを終えて鞘に仕舞ったケイオスは、3人の様子をみる。
エーギルは暴れられると楽しそうに斧を磨いている。
ヘルモードは「うひひ・・・・殺し・・・・殺し♪」と殺人鬼のそれのような顔をしながら2本の剣を研いでいる。
この2人はやる気満々。ソールは小屋の隅で槍を突く練習をしていた。
3人を見回し・・・・言葉を発する。
ケイオス「明日は決戦の時だ。レメゲトンを全て使うし、もちろん死ぬかもしれん。アマテラスを殺せればいいが、三種の神器とやらに護られているだろう。なにもかも失敗する可能性もある。死にたくなければ・・・・ここでオリてもいい」
そう言ってみるが、3人共やる気満々だった。ヘルモードは人殺ししたくて仕方ないだろうし、エーギルも暴れたいだろう。ソールの意思は・・・・あの日の夜に聞いた。
聞くのは・・・・今更だったかもしれない。だが聞いておきたかったのだ。悪い事はしたいが、命あってのものだ。
ケイオス「では明日。相手は人数も多いし神器持ちもいる。だが勝利を信じて戦うぞ」
そう締めくくって、この日は眠りにつく------------
・・・・・・・・が、ケイオスはなかなか眠らずにいた。
先日、ソールに自分の身の上を話した事を思い返していた。
(そういえば・・・・あの剣士はどうしているのだろうな)
あの夜も思ったが、今にして思えば知る手段はない。おそらく生きてはいまい。
(・・・・ふ。俺の為にと剣を教えただろうが・・・・人殺しの技に成り果てた自分の技を・・・・どう思うだろうな)
きっと悲しむに違いない。それどころか、止める為に戦いを挑んでくるかもしれない。その剣士はそういう正義感の強い男だった。
正義。自分にはないものだ。悪の道をひた走っている自分には全くない。
だが・・・・彼の技は受け継がれた。剣士は多数の技を使っていたが、その一部はケイオスも教わっている。
必殺技ともいえる技もある。いままでに殆ど使った事は無いが・・・・
使うなら今だろう。
草薙博人の使った必殺技はスターライトストリームといったか。アレを防ぎ切れば技後硬直中にカウンター気味にやれば確実に殺せる技だろう。
しかし防ぎきれるとは思っていない。やるなら・・・・技同士をぶつけ合うしかないだろう。相討ちにでもできれば-----------
(ふ・・・・。俺も弱気になっているな)
自嘲気味に笑う。アマテラス殺害はラグナロク程の規模ではないが、この国を暗黒に染めるくらいはできる事だ。楽しみだ。草薙と戦うのも。
楽しみ?計画遂行には1番邪魔な存在が三種の神器だ。だがケイオスは剣士として、草薙と勝負したい気持ちもあった。
草薙博人を倒せるのか。
それともケイオスが返り討ちにされるのか・・・・。
その結末が知れるのは・・・・明日だ。勝てばアマテラス殺しに近くなるし、負ければ負けたで剣士として真っ向勝負が出来るのでそれはそれでいい気がしないでもない。
(負けてもいいだなどと何を考えているのだ俺は。・・・・・・・・寝よう)
ケイオスはもうなにか余計な事を考えそうだったのでもう寝ることにする。
決戦は・・・・明日だ--------------------
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