スワンボートに乗って涼んだ後、昼食にする。どこにいって食べようか。蛍がフードエリアに着いてからそう尋ねると、恋美はこっちだと蛍の手を引く。そして連れていったのは・・・・芝生。
とりあえず場所取りという事だろう。たしかにベンチやテーブル席は満席だし、座るところがないので芝生しかないだろう。
蛍「じゃあボクが買ってくるよ。何がいい?」
恋美「じゃあ飲み物だけ買ってきて。恋美はオレンジジュースでいいから」
といいつつ、恋美はずっと肩から下げていたバッグから長方形の箱をだした。それを開くと・・・・ごはんと様々はオカズが。どうやら弁当持参だったらしい。
蛍「あ、お弁当持参だったんだ」
恋美「ええ。あんたの分もあるから早く行ってきなさい」
蛍「っ!!す、すぐいきます!!」
そう言って近くの店舗へ。好きな子の手作り弁当。早く食べたい。自分はとりあえずコーラにして急いで戻る。
恋美「早かったのね」
そりゃ早く手作り弁当が食べたいんで。わたされたお弁当を手に「いただきます!!」と言ってがっつく。
おいしい。お世事でもなんでもなく。男の子がすきそうなオカズがたくさん詰められているのもうれしいところ。
蛍「おいしいよ。こんなおいしいお弁当つくれるなんてすごいなぁ」
恋美「料理はいつもしてるから」
恋美の作ったお弁当を平らげ、恋美をみる。兄を溺愛しているのと何かあると襲い掛かってくるクレイジーさを除けば割と完璧な女の子ではないだろうか。
クラスは違えど成績も良いと聞いた事もあるし。可愛いし。そして両親が共働きという事で家事もしているというし。
こんなコが彼女だったら自慢になるだろうなと思いつつ、その理想も高いだろうなとも思う。
博人のように男らしい人がいいのだろうか?
恋美より頭のいい人がいいのかもしれないし運動得意な人がいいのかもしれないし。
何もかも平凡な自分では釣り合わないなどというのは自覚している。今回の戦いで多少気が弱いところは改善できたと思うが、恋美からみればまだ男らしくはみえないだろう。
などと思っていると、「ごちそうさま。さて、次いきましょっか」と恋美が荷物をまとめて立ち上がる。
そうだ。今日はデートだ。恋美の理想とは違うかもしれないが、このデートで好印象を与えられれば自分にもチャンスがあるかもしれない。
またジェットコースターに行きたいという恋美に付き合う事にするが・・・・
蛍「・・・・あれ・・・・」
恋美「どうしたの?」
なんでもないと答えるが、この展開に引っかかるものが。男としてデートをエスコートするつもりが今のところ殆ど恋美主導で動いている。
とちょっと思ったが、こういうデーとの形もあるだろうという事にし、恋美と一緒にジェットコースター巡りをするのだった。
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