旅行から帰って2日。蛍の家を訪ねた恋美。ホワイトワンピースに白い帽子というちょっとお嬢様チックな恰好で。玄関に呼び出された蛍はその恰好に素直に可愛いと思ってしまう。年上だけど。まじまじと見つめられて顔を赤くした恋美は恥ずかしさを紛らわすように、今日訪れた要件を言う・・・・いや、怒鳴る。
恋美「あんた、今日、恋美とデートしなさい!」
目が点。なんでそんな怒鳴っているのか。いやいやそれより今、デートとか言ったか?
女の子からデートに誘われて普通は喜ぶところだが・・・・割と普通に背中に2本刀を隠し持って「歯をくいしばれやぁぁぁ!!」と襲い掛かってくる恋美に言われると・・・・何か裏がありそうで怖い。
蛍「えっと・・・・どうしたんですか急に・・・・?」
恋美「ど、どうもしないわよばか!!はやくデートするわよ!!」
なんで怒られているのかわからないが・・・・とりあえず恋美を怒らせても良い事はないし今日は宿題をする以外にやる事は無かったので行くことにした。もちろん女の子の恰好で、だが。
とりあえず小学生のおこづかいでは大した事はできないので、都立公園まで行くことにした。移動中、女装した蛍と並んで歩いているのでみため女の子どうしでおでかけ・・・・にみえるが、蛍は男の子なのだ。
蛍「公園かぁ。たまにはゆっくりするのもいいよね。ところで何する?」
恋美「ち・・・・ちょっと今日はその・・・・た、確かめる事があって」
蛍「確かめる?何を?」
言える訳がない。蛍に抱く気持ちが恋心なのかどうかを確かめる事だなど。ぱっと見どうみても女の子だし、頼りないところもあったり内気な性格だし・・・・好みのタイプである兄とは程遠い蛍。
恋美は最近、実の兄妹では結婚できないのを知った。遅すぎるわけだが、それなら違う恋をみつけるしかないのだが、それでも好みの男性はやはり、兄みたいな人というのは変わりはない。現実問題、ちょっとあんまり紳士的とは違うけどそんな人は探せばいるだろうがなかなかいないものと理解しているが、とりあえずかっこよくて年上の人という条件は外せなかった。
なのに-----------
気になってきたのは年下の気の弱い女顔の男の子-------------------
芽生えてきたこの気持ち・・・・本当のものなのか確かめる。それが今回のデートの目的なのだ。
恋美「ま、いっときの気の迷いに決まってるけど☆」
蛍「なにが????」
恋美「何でもないわ。いくわよ蛍」
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