博人と愛瑠は岩がたくさんあるいわばに座って海を眺めていた。最初は2人で海で遊んでいたものの、愛瑠が憑かれたからと言い、岩場に座っている。もうすこし遊びたい博人ではあったが、愛瑠の物思いにふけって憂いている表情をしていたのでそうはいわず、無言で海を見つめていた。
不意に愛瑠がこのままでいいのかと呟いた。戦いは御三家は苦戦はしていたものの全勝。相手のレメゲトンも大半は倒した。ケイオス達を仕留める日も近づいているであろう。
・・・・しかし復讐を遂げても両親も社に仕えていた巫女達も生き返らない・・・・。復讐を遂げた達成感のみである。
それに、復讐を遂げた時に、自分はどうしたらいいのか。帰る家はもうないというのに。
博人「んな事心配してんのか?このままウチに住めばいいだろ?」
愛瑠「でも・・・・お兄ちゃんやおじさんたちにご迷惑よ」
博人「誰も迷惑だなんて言わねぇよ。恋美はどうだか知らねぇけど・・・・」
ブラコン妹だけは反対しそうだが、親友が本気で困っていれば無下にはしないだろう。
といっても、愛瑠は首を縦には振らない。
博人「まぁ巫女さんは霊能力のある人をまた集めればいいし、社はまぁ・・・アンジュにでも金を借りたら元の敷地で天宮は立て直す事も出来るだろうけどな。・・・・両親はな・・・・」
愛瑠「うん。・・・・蛍が生きてるからまだ救いかな。復讐もあたしがしなきゃなのに・・・・御三家の皆は障害者だし・・・・」
愛瑠はこの小さな身体でどこまで重いものを背負っているのか・・・・。博人は愛瑠を抱きしめた。
愛瑠「おにいちゃん・・・・?」
博人「両親がいなくても、学校には友達もいる、戦いも俺達神器や御三家もいる。お前は1人じゃないし、だれも皆すすんで協力してるんだ。お前は1人じゃない」
愛瑠「・・・・うん。ありがとうお兄ちゃん。・・・・あ、皆にも言わなきゃだね」
戦いは進み、いづれ終結は迎えるだろう。その時愛瑠と蛍の身の振りは一体どうするのか。
それを決めるのはまだ先のお話。
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