洞窟は浅く1本道なので、迷うことなくすぐにたどり着いた。水晶ような半透明な立方体な浮かぶ何かの中に、人影が見える。結晶体は5つ。
1つは金髪長髪ロングヘアーの優男のような男が入っている。
1つはその優男の二回りはある巨体の男。
1つは緑髪のロングヘアーのちょっと冴えたデキル女のような容姿の美女。なぜか白衣を着ている。
1つはどこかのお嬢様というような綺麗な女性。白いワンピース姿。
博人によるとそれぞれ、タナトス、タルダロス、ネメシス、エキドナらしい。元々は魔族で人間の敵だったが、早い段階で和解し、人魔共存に協力してくれた’魔神エレヴォスの四天王’だった者達。今はヴァルトラート神の後継として人間文化監督者になった女神アリア姫の親衛隊をしている。魔族の中でも最強を誇る四天王だったが宴会好きのこまったのが2人いて、手を焼く時もあるようだが害はないだろうという。
そして・・・・その親衛隊が囲うように封されているのは・・・・純白ドレスと金のティアラ、腰には豪華な宝石がちりばめられた剣、手には杖を所持している女性・・・・それがアリアだった。
博人は封印の剣を構え・・・・「久しぶりだな・・・・」とアリアに呟く。女神アリア姫は産まれてすぐのころ、とある事故により人間界へ落ちた。その時拾って育てたのがこの博人と・・・・そして愛瑠の転生前の鈴鳴希望、そして観月陽子だった。いつぶりの再会なのかはわからないが、懐かしそうにアリアを見上げていた。
るるな「はやく出してあげなさい」
博人「わかってるよ。アリア。今出してやるからな・・・・!!」
博人は剣を上段に構え、封印結晶に走っていく。そしてまず、タナトスたちの封印結晶を斬り、最期にアリアの結晶を斬った。封印水晶は割れ、それぞれが目を開ける。
タルダロス「あー・・・・凝った」
タルダロスは首やら型をポキポキならす。準備運動をはじめた。
タナトス「ふむ・・・・封印が溶けたというよりは、解かれたようだな」
ネメシス「封印の剣。あなたが今の剣の後継者?」
博人「ああ。草薙博人」
エキドナ「え?草薙・・・・博人?」
博人「ああ。お前ら久しぶりだな」
タルダロス「って事は、転生の草薙博人か」
タナトス「転生してても名前が同じか。まぁ呼びやすいが」
博人は最後にドレス姿のアリアの前へ。
アリア「本当にお父さんなの?」
博人「ああ。ひさしぶり。人間文化リセット戦以来だな」
アリア「そうですね。また会えてうれしいです」
タルダロス「そういやロキのヤツは出してやったのか?」
るるな「・・・・ロキ?ロキってあのヤマタノオロチの封印解こうとしてた?」
竜司「ヤツは消し炭にした筈だが」
タナトス「・・・・・おいタルダロス。ロキの事情はこいつらは知らない。あれはこやつらではないのだ」
ネメシス「そうですね。事情を説明したほうがいいでしょう」
エキドナ「実はね・・・・」
四天王の説明に、博人達神器は驚いた。なにせアリアの遺伝子を継ぐ者の歌で改心し、今は更生中だというのだ。ロキだけ、もう少し洞窟の奥に封じたらしい。行ってみると確かにもう1つ、封印結晶があった。博人はその結晶も斬る。
ロキ「・・・・ん・・・・アレ?封印が解かれたみたいだネ。君は?」
博人「草薙博人。てめぇと会ったときは草薙緋絽って名前だったけどな」
るるな「私は八咫祀莉だった者よ。こいつは八坂」
竜司「こいつ言うな」
ロキ「聞き覚えある名前だネ。・・・・ああ、ボクの計画をジャマしてくれた奴らだったよネ。転生して戦いに参加してるんだってネ」
るるな「今、更生中ってホントなの?」
ロキ「一応、ネ」
4人は皆の松入口へと戻るロキを出している間に自己紹介が済んだのか、「御三家と神器がガンクビ揃ってどうした?」と聞くタルダロスに、事情を話した。
事情を話している間静かに聞いていた5人だったが、ロキだけ目を見開き、狼狽しはじめた。
反応したのは・・・・襲撃した4人組の名前を出した時。
ロキ「マサカ・・・・アイツラガ・・・・」
アンジュ「知ってるやつらですの?天宮神宮から命からがら逃げることに成功した方が貴方の名前をだしてたと伺いましたが」
博人「愛瑠・・・・アマテラス継承者で鈴鳴希望の転生体を襲いに来た時、愛瑠もお前の事を連れ戻すって言ってたらしいけどよ」
ロキ「・・・・アア、ウン。元カノのシギュンと別れてからラグナロク終結マデ、一緒に悪さしてた奴らダヨ」
そう答えると、ロキは右手に黒いモヤのようなものをだして、消した。
ロキ「このロプトウスって技もそいつらの中の1人に教わったモノさ。ラグナロクの後、ボクだけドジってシギュンに捕まっちゃって封印されたケド・・・・あいつらもそうだったのカナ」
博人「お前らを出したのは、そいつらに殺されないようにっていう処置だ。目の届くトコにいてもらうぜ」
アリア「新たな闘いが始まったのね・・・・」
アリアは悲しそうに目を伏せた。そんなアリアに霊能御三家を頭を下げて、前に立つ。
千百合「初めましてアリア様。私達は鈴鳴、姫神、神季、冬野の者です」
青葉「アリア様達のお住まいは私達でご用意しますね〜」
凛花「なるべく早急にご用意したいと思いますが、それまで我々の神社にご在宅ください」
向日葵「え、ウチらで預かるにょ?結界があって入れないうにょん」
凛花「・・・・ああ、そうでした。どうしましょう」
暫く悩む霊能御三家。そんな彼女達にセリカが声をかけた。おそるおそる。
セリカ「あの・・・・うちでも・・・・」
アンジュ「ああ、そうですわ。アリア様っ!!ウチに来てくださいな。住むところが決まるまで、全力でおもてなしさせていただきますわよ〜!!」
タルダロス「ウチって・・・・月乃宮のか?」
ネメシス「ご迷惑でなければ。ね?アリア様」
アリア「そうですね」
タルダロス「そのまま月乃宮を根城にしてはどうか」
エキドナ「根城って・・・・。でもそれは流石にご迷惑では・・・・」
アンジュ「い〜え!!ご迷惑などというものは微塵もないですわ!!テンションま〜っくすぅ!!セリカ!!早速部屋の用意ですわよ!!」
セリカ「あ、うん」
こうしてアリア達は月乃宮の屋敷に住む事になった。まぁどこかの家よりはセキュリティは万全だし、アンジュとセリカがいればおそらく大丈夫だろう。攻め込まれても博人の家は割と近くだ。
しかしアリア達が大丈夫そうでも、問題は愛瑠だ。ロキを連れ戻そうとしているが、4人組の目的はアマテラス殺害・・・・愛瑠を殺す事にあるのだから--------------
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