13時間のフライトを経て、律音を乗せた飛行機はイギリスへと到着した。荷物をもって空港を出る。
愛架によると、到着時間には迎えがきているという話だが------------
「ヘイ!!リズム!!」
という声のした方を向くと、ミーナとリルムが手を振っていた。傍らには1度だけだが、あの夏祭りのステージでみた2人の女性もいる。ミーナとリルムの母親だ。
ミーナ「ヘーイリズム!!ヒコーキの旅はどうでっかー?ボチボチデンナー?ラッシャーイデース!! \(>▽<)ノ」
ミーナは無駄にテンションが高かった。
リルム「ミーナちゃん。言葉がいろいろとおかしいよ・・・・。律音さんようこそ。改めて自己紹介させていただきますね。私はリルム・ローレンサイト。夏以来ですね」
ミーナ「ワッターシはミーナ・ファーディナンドでーす!!おひさしデース!!元気デシタカー?ワタシはハイパーフィーバーなのデースヨー!!」
律音「あ・・・・うん。元気だよ。ミーナちゃんの方が元気だね」
ミーナ「イエース!!ワタシはゲンキがイリエなのデースヨー!!」
アリエル「・・・・イリエじゃなくて、取り柄ね。ごねんね律音ちゃん。なんか日本語がおかしな方向に身に付いちゃって」
コーデリア「ようこそ律音ちゃん。ちゃんと日本語を教えたはずなのに、どうしてこうなったのかしら・・・・」
ミーナ「オー?ワタシ、コトバ、オカシーデース?でも、通じてればモーマンターデース!!ネー?リズム?」
とりあえず苦笑しながらも律音は頷く。通じてはいるが、この妙なテンションはまだしも、ちゃんとした日本語を教えたほうがいいかもしれない。
アリエル「ここまで来てもらってなんだけど、最後に最終確認。あなたはフリステスでの競争でしのぎを削り、頂点を目指して頑張る事になるけど、いまならまだ引き返せる。でも、入ってからだと、ASSOCIATIONの娘チームという事を背負っていってもらわなきゃならない。その覚悟がある?」
頷こうとして・・・・ちょっと考える。同じ質問は愛架からもされている。もう覚悟は出来ている筈だった。フリステスでの競争がどれほどのものかは分からない。母親も、そしてこうしてアリエルからも最終確認として問われているとなると、過酷な競争であるのだろう。
その覚悟は・・・・固めてはきたが・・・・ちょっと不安になる。顔にでていたのか、コーデリアが優しい微笑みで頭を撫でてきた。
コーデリア「大丈夫よあなたは1人じゃないわ。きっと3人でやっていける。それにあたらしい友達もできれば、厳しいだけの競争だけじゃないわ。私達だってそうだったもの。そうよねアリエル?」
ためいきをついて肩をすくめるアリエル。
アリエル「まぁね。皆そうなのよ。厳しい競争の中でも、友情はできるものよ。友達同士で来た子はいいけど、遠くの国から1人で来た子は3年間、ずっと孤独な闘いをしなければならない事もない。気ごころ知れた仲間っていうのは、必要なのよ。だから、リルム、ミーナ以外の友達もできると思うわ。だからそんなに不安がらなくてもいい」
だといいのだが・・・・なにせ律音は英語はできない。ミーナとリルム以外の友人ができるか不安だ。
アリエル「まぁ、声をかけづらいなら、ミーナに任せればいいわ。このハイテンションでしょ?すぐに友達を量産してくれるわ」
ミーナ「ハーイ!!ワタシにマカセルデース!!オトモダチ、イッパイツクリマショー!!リズム、スワンに乗ったキブンでイルトイイデスヨー!!
・・・・スワン・・・・?あの日本の湖に浮かべられている、あの足漕ぎの・・・・アレであろうか・・・・。
ミーナ「・・・・アレー?ドロブネダッタデース?」
今にも沈みそうだ。
ミーナ「ン〜・・・・ニホンゴムズカシーデースネー。タイタニックに乗ったツモリでイイデスヨー」
それはもう沈んだ・・・・。
コーデリア「ミーナちゃん、大船、ね?」
ミーナ「オー!!オーブネー!!オーブネー?オーブ無ぇ?ナーンチッテー!!(テヘペロ)」
・・・・・・・・空気が凍った気がしたが、きのせいだろう。
アリエル「とりあえずフリステスまで行きましょ」
コーデリア「先に送られてきたものは、寮に運んでありますよ」
律音「ありがとうございます」
リルム「律音さん。一緒に頑張りましょうね」
ミーナ「オー!!ミンナでチャクラを合わせて頑張るデース!!」
アリエル「カを合わせて、ね」
ミーナ「ほえ〜?(○▽○)」
律音の荷物をトランクに乗せ、アリエルの車で一路、フリステスへと向かった。
これから新しい生活と競争が始まる。
日本で別れた仲間達の分まで頑張らなければ。3年後、胸を張って凱旋できるように。
言葉の通じない異国での生活は不安だが、このリルムと妙にハイテンションのミーナがいれば、きっと辛いだけの生活ではないだろう。
ミーナ「ヨーシ!!フタリトモ、ガンバッテ、テンカトーイーツスルデスヨー!! \(>▽<)ノ」
リルム「はい。がんばりましょうね」
ミーナ「リルム、もっと元気出すデース!!オー!!」
律音&リルム「おー!!」
3人でのあたらしい生活の始まりだ-----------------
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