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2015年11月04日13:06

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(最終回)きらめきのSTAR-MINE〜to become a scientist〜(1)/SS

穏やかな日々が過ぎ、律音の留学2日前を迎えた。良く晴れて天気が良かったので、律音は街を散歩する事にした。暫く帰って来られないので・・・・思い出巡りでもしようと。玄関で靴を履いていると、愛架が「出かけるの?」と声をかけてきたので散歩と答えると、愛架も付いてくることに。今日は仕事もないらしい。


毎日通った通学路。

よくスタミナ強化として走った公園。

流奈とよく通っていたカラオケ店。

練習帰りによく寄ったゲームセンター。


八咫神社や秋葉原の駅前のライブホールも巡ったし、あの路上ライブをした場所にも寄った。行く先々で律音は思い出を愛架に話し、楽しかった事も辛かったことも全て聞かせた。愛架はその殆どで優しい微笑みで相槌をうち、静かに聞いていた。


最後に来たのは・・・・大会決勝戦と単独ライブの会場だった月乃宮スーパーアリーナ。改めてみると、やはり大きい会場だ。収容人数5万人。決勝戦ではほぼ満員だった会場だが、単独ライブの時はどうだっただろうか・・・・とにかく皆に「不正は無かった。実力だった事を証明する」事だけで、どのくらい席が埋まっていたかなど気にしている余裕もなかった気がする。

もうちょっと周りが見えるくらいに余裕ができるくらいにはなりたい。もちろん、フリステスではその程度ではやっていけない。学科のトップ、エトワールを目指し、日々成長していかなければ。ただ卒業するだけならそこそこでもいいかもしれない。しかし律音は宮凪愛架の娘というネームバリューを背負っていく。母親の名誉を汚さないようにしなくては。

アリーナ周辺に設置されているいくつかのベンチの1つに、2人は座ってアリーナをみつめる。この1年、目まぐるしく時がすぎ、あっという間の1年間だった気がする。それだけ律音には充実した1年だったといえる。きっと、他のメンバーもそうであってほしい。


愛架「懐かしいな。こういう思い出巡り」


愛架は空を見上げながら呟いた。


愛架「お母さんもね、留学前はこうして思い出の場所を巡ったものよ。あなたと違って、お母さんはメジャーから留学だったけれど・・・・やっぱりちょっと寂しい感じがするわよね」


律音「・・・・そうだね」


かつて母親の歩んだ道を自分も歩もうとしている。嬉しいような・・・・楽しみなような。


愛架「最初はお母さん達の約束から始まった話だけれど・・・・本当によかったの?お母さん達の事は気にしなくていいのよ?あなたにはあなたの人生があるんだから」


愛架が言っているのはASSOCIATIONの3人がやろうとした’第2のASSOCIATIONをつくること’を指すが、それは親たちの約束であって、娘達が背負う義務などない。しかしコーデイア、アリエル両名の娘のミーナとリルムは受け入れ、あの夏祭りの日、楽しみにしていると言っていた。もちろんSTAR-MINEのメンバー以外の人と組んで活動するのは楽しみだし、英語が全然できない律音にとって、言葉が通じる2人は頼もしい仲間ともいえる。楽しみであり、そこに嫌という事はない。


愛架「そう?それならよかったけど。改めてあなたの意思を聞けてよかった。もしかしたら押し付けただけじゃないかって思ってたの」

律音「ううん。ちゃんと私の意思で決めたんだよ。お母さんのいた世界を見てみたい。エトワールってどんな感じなんだろ〜?フリステス音楽ツアーの選抜にはいったらどんな感じなんだろう?」


楽しみな感じで言う律音だが、もちろん並大抵の努力では頂点にはたどり着けない。エトワールや選抜に入れたとしても後々その座を奪われる事もある。常に努力し、前を向いて突き進まなければならない。

しかし、心配はそんなにしていない。自分がアリエルやコーデリアという親友ができたように、律音にもリルムとミーナがいるのだ。1人ぼっちの闘いではないだけ、精神的に救いがある。


2人は夕方までそこで話をし、月乃宮邸へと向かう。こんにちの夜、律音の送別会を開いてくれるという。それぞれの親御、律音の友人、ずっと取材をしてくれた響介と鳴鈴、そしていろんな場面で世話になった月宵月華もきてくれる割と大人数のパーティになるようだ。


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