夜。
帰宅した律音は疲れた足取りでリビングへ。一言「ただいま〜・・・・」と声かけし、荷物の入ったバッグを抱えて自分の部屋へ。
萌音「お姉ちゃん、晩ごはんは〜?」
律音「アイリちゃんちで食べてきた〜・・・・」
愛架「そう。とりあえずお風呂でも入ったら?」
律音「ん〜。そーするー・・・・」
征刃「・・・・随分疲れた様子だな。まぁ、日帰り沖縄旅行なら疲れもするか」
律音「ん〜・・・・。まぁ、それだけじゃないけどねー」
萌音「それだけじゃない?何かあったのお姉ちゃん?」
翔「相談してみな。人生経験豊富のお父さんが答えてやるよ」
萌音「さすがお父さん。経験ほーふ(笑)」
翔「何か、尊敬の念が感じねぇ言い方だな・・・・。で、何だ?」
聞かれて律音はあの写真を撮った時の事を話した。律音がいなくなるのは皆ご承知だが、帰り際に燿も部を離れる発言をし、皆を驚かせた。理由は、「これからプロの人がつくんだし、僕の役目は終わったよ」らしい。事前に聞いたらしいアイリーンだけ「という事よ」とだけ言った。
今まで色々と世話になった燿を・・・・皆は説得したが、決意は変わらないようだ。「もう決めたんだよ・・・・」と呟いた表情は・・・・悲痛な顔で。余程悩んで決断したのが窺える。説得は・・・・その悩みや決意に水を差しそうなので・・・・諦めた。
しかし諦めはしたが・・・・ユニットにこそ混ざっていないが、苦楽を共にしてきた大事な仲間だ。燿の決心を無駄にしそうだが、メンバーは「はいそうですか」とすぐに納得できない。確かにプロのマネージャーやプロデューサーも付くだろうが・・・・それでも燿にはいてほしい。アイリーンは尚更そう思っている。
翔「えーっと・・・・アレだろ?お前らをプロデュースしてきたっていう」
愛架「史記さんの息子さん」
萌音「あの敏腕プロデューサー兼タレントの二束わらじの人でしょ?へ〜」
征刃「そうか。まぁ部活の範囲内ならいいんだろうけどな、メジャーデビューなら話は別だろうしな。皆、わかってても割り切れてない感じか」
律音「うん。私も燿君もいるし後は大丈夫かなって思ったけど」
翔「安心して留学に行けないってか?まぁプロがいるんだし、大丈夫なんじゃね?」
愛架「そうでもないわ。心を許したプロデューサーがいなくなるっていうのは、タレント側からすると、結構不安なものよ。プロデューサーが変わるって事は今までの活動とは・・・・イメージとは全く違う事をやらされるかもしれないんだし」
萌音「ふ〜ん。なるほど。お父さん。経験豊富な割りに、ポンコツコメントだったわね」
翔「うっせ」
律音「あはは。じゃあ今日は疲れたからお風呂いってから寝るね〜」
征刃「風呂で寝落ちするなよ」
「あはは」と苦笑して荷物を置きに自分の部屋に向かっていく。それを見送る家族一同。
そして、それにしても、と愛架が呟く。どうしたのかと翔が尋ねると、ちょっと疑問があるらしい。
愛架「プロがつくから離れるは分かるけど・・・・別にそのままでもいいんじゃないかしら」
翔「そのまま?部に残るって事か?」
愛架「ええ。プロがつくなら、やる気があるんなら、プロデューサー見習いでついてたらいいんじゃないかしら。間近でみてたら良い勉強になるんじゃないかしら」
萌音「見習い・・・・かぁ」
愛架「幸い、STAR-MINEは月乃宮プロダクションと契約よ。燿君のお父さんもいるし、修行にはいいんじゃないかな」
翔「修行か。いいんじゃねぇかな」
征刃「そこは燿君はどう結論出したんだろうか」
萌音「思いつかなかったとか」
翔「まさか」
愛架「そのあたりをどう思っているか聞いてみないといけないわね」
愛架は直々に燿と話をしてみるという。さて、燿はどう思うのだろうか・・・・
----------------------------------E N D-------------------------------
ログインしてコメントを確認・投稿する