全日本プロレス82年新春ジャイアント・シリーズ最終戦、2月4日、東京体育館は超満員11500人発表の大観衆が集まりました。
私達は高輪東武ホテルを後にした後、近くのファミレスで時間を潰してから会場入り。当日券売場は千駄ヶ谷駅前まで並ぶ長蛇の列が出来ていました。
新日本プロレスのファンが多数来ていたのがはっきりわかりました。
メインイベントは馬場のPWFヘビー級王座にスタン・ハンセンが挑戦した時間無制限1本勝負。
先に入場したのは挑戦者であるハンセン。ハンセンの全日本での入場テーマ曲は「サンライズ」
アメリカのカントリーポップ歌手、ケニー・ロジャースの「君に夢中」のイントロダクションに馬の嘶き、蹄と鞭の音をSEに入れ、ゆったりとしたムードから急変してメインとなるスペクトラムの「サンライズ」(インスト部分を繋ぎ合わせたもの)へと移行していきます。
移行部分の繋ぎには同じスペクトラムの「オプティカルサンライズ」の中に収録されている「エモーション」の一部分を被せて使用しているという念の入れようです。
日本におけるプロレステーマ曲の先駆けである東京12チャンネル(テレビ東京)や、「炎のファイター」を産み出したテレビ朝日にも素晴らしいテーマ曲が多数ありますが、ことプロレステーマ曲という「文化」では、日本テレビ、全日本プロレスのクオリティの高さとこだわりに軍配を上げざるを得ません。
ハンセンのセコンドには上田馬之助がついています。
続いて日本テレビスポーツテーマで王者の馬場が入場。グレーのガウンを着用しています。
両者がリング上で相対すると全日本のリングでは滅多にない緊迫感が走りました。
馬場は試合前から早々とガウンを脱ぐと珍しく軽いステップを踏んで臨戦体制。これを見た観客からドッと歓声が沸き上がりました。
ゴングと同時にロープに飛ぶ両者、ショルダータックルでぶつかった次の瞬間、馬場が先制のカウンターの16文キック、よろけるハンセン。
ハンセンの逆水平チョップは空を切り、馬場は水平打ちからもう一度16文、ハンセンはダウン。
スタートから飛ばす馬場にどよめく満員のファン。ハンセンは馬場の胸板にキックをぶちこんで倒し首筋にエルボーからスリーパー。
ヘッドロックに移行すると馬場は上体を起こして河津落とし、さらにハンセンの左腕を捉えてジャンピング・アームブリーカー。
ウェスタン・ラリアット封じとばかり猪木ばりのショルダー式アームブリーカー、グラウンドに移行すると腕ひしぎ逆十字固め。
この辺りの馬場の動きは完全に猪木を意識していたものと思われます。
押され気味だったハンセンはカウンターのエルボーバットから馬場の巨体を軽々とボディスラムで投げ捨ててジャンピング・エルボードロップ。
馬場も脳天唐竹割りを見せてからハンセンをロープに振り、加齢から来る衰えで飛べなくなった、と言われていた風評を覆す32文ロケット砲!
ハンセンもショルダースルーから馬場をロープに振ってウェスタン・ラリアット。しかし深谷大会と同じく、ロープから振られて戻って来るタイミングを一歩、遅らせた馬場はダウンするや場外にエスケープ。
このまま、両者場外乱闘に突入。レフェリーのジョー樋口がリング下迄降りて両者にリング上でファイトするよう促し2人の間に割って入ったところ、乱闘に巻き込まれ、2人からそれぞれ暴行を受けダウン。
12分39秒、裁定は両者反則の引き分けとなり馬場が10度目の王座防衛に成功しました。
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