練習に練習を重ね、とうとう東日本予選の前日をむかえた。この日もみっちりと練習し、万全の状態に仕上がった。この日は早めに練習を切り上げ、休養とした。
その帰り道。律音と奏鳴は一緒に帰っていた。いつも一緒に帰っているようだが、帰る方向が途中まで一緒なので、割とこういう事が多い。
奏鳴は・・・・何でもない会話に相槌をうちながら・・・・チラチラと律音をみる。律音の様子は・・・・いつも通りだ。明日は予選だというのに。
自分は・・・・気が気ではない。明日の結果如何では・・・・彼女とはお別れなのだ。
律音「どうしたの?」
奏鳴「・・・・え?」
律音「何か、チラチラとこっちを見てた気がしたから?」
奏鳴「・・・・そうですね。明日の結果次第ではもう律音先輩とお別れになっちゃいますし・・・・」
律音「ん〜〜・・・・なんかみんな、おも〜く考えてない?別に2度と会えない訳じゃないのに。フリステスを卒院したらもどってくるんだし」
奏鳴「そうですけど・・・・」
確かに卒業したら戻ってくるだろう。しかし・・・・何年後であろうか分かったものではない。3年か・・・・5年か・・・・。その時が来れば3年か5年かはあっという間に感じるかもしれない。しかし今は途方もなく遠く感じる。
奏鳴「STAR-MINEができてから、ずっと私は先輩のファンでした。いつかああなりたい。一緒に歌ってみたい。そう思って入部しました。今でも先輩は遠くの存在ですが、留学したらもっと遠くなっちゃいますね・・・・物理的にも・・・・実力的にも・・・・」
その言葉に・・・・律音は奏鳴の手を握った。そして満面スマイル。
律音「遠くないよ。確かにいづれは遠く離れた場所に行っちゃうけれど、皆の心の中に残ってくれたらうれしいなっ」
奏鳴「心の中・・・・」
奏鳴の中にはいくつもの律音のステージのシーンが心に刻まれている。確かに遠くは離れるが、心の中という一番近くにも律音がいる-------------------
奏鳴「ですね。私の中に、たくさんの先輩との思い出があります。大半はステージ映像という一方的なものですが」
律音「うん。そうして皆の心の中に私がいたら私はそれで嬉しいんだ。いつ帰ってこられるかわからないけど、明日、とりあえずがんばろっ」
奏鳴「はい!!」
遠くに行ってしまう律音。明日が一緒に歌う最期の大舞台にならないようにしなければ。決意を新たに、奏鳴は翌日に臨む--------------
----------------------------------FINALへ--------------------------------
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