じゃんけんの結果、律音と一緒になったのは、翼とタカとトウヤと此花。15人で4人1組という形で肝試しに挑む。本来であれば1組5人だが、アイリーンと燿が不参加なので13人で組み分けしてある。どこか1組だけ5人になるが、それが律音のところになったようだ。
燿の説明したルールはこうだ。3組共3階建てのこの病院のどこの階でもいいので廊下を歩くこと。そして屋上にあるカードを1枚とり、帰りもどこかの階の廊下を通って降りてくる、というものだった。どこの階を通るかは自由、という事にしてあったが、とりあえず1組は1階、2組目は2階、3組目は3階の廊下を歩くという事になった。同じところを通っても面白くない、という事で。
屋上に置かれているカードは符術カードというもので、ハイテク化した霊能者業界は使い切りの御札より、使っても破れたり割れたりしなければ使いまわせるカードのほうがコスト的にいいという事で使われているもの。符面には太陽の絵柄、月の絵柄、星の絵柄と3枚あり、別にどれを持ってきても構わないらしい。
それぞれの組の代表の律音、ののか、結菜でじゃんけん。入る順番を決める。じゃんけんの結果、律音達は最後に入る事に。廊下を通る約束事は3番目なので3階の廊下を通ることになるだろう。
10分おきに1組づつ入っていく。3組が入って行ったのを見届けた燿とアイリーンは病院の入り口で待つ。
3組が入って10分経った頃であろうか。ミニスカの蒼い袴の巫女さんがやってきた。長い黒髪が印象的で優しそうな笑みを浮かべている。名前を鈴鳴このみ。中学3年生。
アイリーン「あらこのみさん。どうされました?」
このみ「ええ。害のなしそうな悪霊は祓いましたが、一応なにかあった時の為にと思いまして」
燿「アフターケアってところかな」
このみ「それだけじゃないわ。皆の悲鳴も聞けるかなって。カードに細工を施してあるの」
アイリーン「鈴鳴の巫女がどんな細工を?」
このみ「どのカードに、とは言えないけれど、1つには霊の声が聞こえる細工、2つめには霊が見える細工。そしてもう1つは霊を呼び寄せる細工をしてあるの。全部鈴鳴霊術の応用で付与したもの。3つ目のカードをとった組は可哀想ね。霊を呼び寄せるだけではなく、見えるし声を聞こえるから。要するに’ハズレ’ってやつかしら」
アイリーン「なんてあくどい・・・・半分以上は女性ですのにそんな怖いものを付与しているなど・・・・」
このみ「大丈夫じゃないかしら。男の子が守ってくれるわよ」
燿「だといいけどね・・・・」
しかしそのBLUE-HAWKSの男共が使い物にならないとは・・・・3人は知る由もなかった・・・・
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