紡音シンデレラの消失から十数年後。
セレナの息子と娘に昔話をきかせてやる雅輝。聞かせるのは・・・・あるお伽噺。小学校高学年の男の子女の子にきかせるにはお伽噺は・・・・という感じもしたが、話して聞かせていた。
お伽噺と前置きした十数年前の純愛の話を。一部始終全てを。シーラとの出会い、数々の事件・・・・デート・・・・そして、幻想世界での事。
全てを聞かされた子供たちは「そんな子供が聞く話ばっかりしてるから結婚できないんだよー」と男の子はいう。雅輝は苦笑でかえす。女の子のほうは割とこの純愛な話に「わたしもそんな王子様にであいたいですぅ」だなんて言っている。
セレナ「こ〜ら。雅輝叔父様はね、結婚できないんじゃないんですの。結婚しないんですのよ」
龍刃「そうだぞ。彼はある約束をずっと守っているんだぞ」
「ふ〜ん・・・・?」
そう・・・・この十数年、雅輝はいつか人間になったシンデレラを待ち続けて・・・・今も独身だった。いつかまた出会うことを夢見て---------------
雅輝「僕の待ち人は・・・・来世にならないと出会えないとおもうけどね」
「ライセ、ってなんですの〜?」
雅輝「大きくなったらわかるよ」
「雅輝様。お客様がお見えです」
家族の団欒(雅輝の家族じゃないが)中にメイドの1人が雅輝に来客を伝えた。誰だろう。特に誰とも約束はなかったはずなのだが・・・・
雅輝「誰だい?」
「ええと・・・・雪城ななかと名乗っておりますが・・・・」
知らない名前だ。まったく。
雅輝「う〜ん・・・・・・・・??」
「まぁ知るわけがないですよね。あんな’幼い子’の事など」
雅輝「・・・・は?幼い?・・・・この子たちの友達かな?いやそうしたら呼び出すのはこの子のどっちかか。わかった。今どこだい?」
「エントンス(という名前の玄関前)です」
雅輝が一体何者だと首を傾げながらも玄関へと向かうと、そこには・・・・白いリボンの麦わら帽子を胸に抱いた、白いワンピース姿の黒髪ロングの将来美少女になるだろうという片鱗をみせているかわいらしい女の子が立っていた。年のころは・・・・セレナの息子や娘と同じくらい・・・・小学生くらいだろうか・・・・。
「こんにちわ。雪城ななかです。中学2年生で----------」
何か会うなり自己紹介を始めた。好きな教科、得意スポーツ。流石に住所や電話番号は言わなかったが、生年月日や血液型まで言ってきた。
そして最後にすきな事・・・・読書。
ななか「特に好きなのは推理小説ですね」
中学2年生で推理小説。渋い。
ななか「でも絵本も読みます。すきなのはシンデレラです」
と思いきや、急に読書の質が急落した。
ななか「十数年ぶりですね・・・・雅輝さん・・・・逢いたかった・・・・」
雅輝「・・・・え?君は一体------------」
ななか「あ〜、1つ自己紹介を忘れてました。前世の名前はシンデレラですっ」
雅輝「まさか・・・・シーラちゃんの・・・・本当に・・・・?」
ななか「はいっ。今度は正真正銘人間ですっ!!幻想世界の住人じゃないですよっ!!」
雅輝「シーラちゃん!!」
ななか「雅輝さんっ!!」
2人はエントランスで抱き合った。ずっと・・・・ずっと。十数年の空白を埋めるかのように、強く。
これにて紬音シンデレラをとりまく物語は終末をむかえた。・・・・いや、これからも続きますね。現実界のシンデレラストーリーが。
月乃宮雅輝と雪城ななかの2人に幸あれ---------------------
-------------------------------- F I N -------------------------------
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