そんなカリスをよそに・・・・
アリサ・アクアレインもまた、自分の机でボーっとしていた。魔法研究所とはいっても22歳になるまでは大学までいける学力授業がある。なので、ボーっとしている場合ではない。次の日本語の授業がある。
友人の1人、マナ・フォルスターが「今日も元気ないね?」と声をかける・・・・が、その訳は知っている。日本でちょっと初恋じみた出来事があってからずっとこうなのを。
名を火神博人といった。赤い炎使いで異能力者だった。油断して背後から妖魔に襲われたところを助けられてからお熱なのだ。
マナ「また、日本の男の人のこと考えてるの?」
アリサ「べつにいいでしょー。ち、ちょっと油断しただけなんだかっちょっとだけ!!別にた、助けてもらわなくてもやれたんだからねっ」
いつもこう。ちょっと素直になれれば可愛いしまわりもほっとかないのに。と思っていると・・・・
アリサ「そうだわ!!昼休み、書庫に付き合ってくれない?」
マナ「書庫?行って何か借りるの?」
書庫というのは日本でいう図書室である。ただ、研究所には魔法書の本も少々置いているが。
アリサ「そ。封印魔法の本」
それを聞いてマナは困った。それは閲覧禁止区域に所蔵されており、一般の研究員は持ち出し、閲覧すら禁止されているものだ。閲覧許可には所長のカリスの許可が必要である。
アリサ「封印魔法くらいのものが使えれば今度こそ遅れはとらないわ!!」
マナ「その前に、カリス様に許可ととりにいかないと」
アリサ「カリスが許可してくれるわけないでしょ?特にあたしになんか」
アリサとカリスは前々からの知人である。カリスはアリサの魔力に興味があったし、アリサは封印魔法に興味があったから。要するに魔法による興味の出会いだった訳だが・・・・封印魔法書閲覧許可をくれるかどうか・・・・。アリサは「そんな訳がない」と言っているが・・・・
マナ「じゃあ・・・・どうするの?」
アリサ「カリスがいない間に書庫のカギを借りるのよ」
マナ「それは借りるんじゃなくて無断で・・・・」
アリサ「いいから昼休みに行くわよ!!いい?」
こう言ったらきかないアリサの事を知っているので、マナは頷くしかなかった。
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