カリスはお怒りの様子で自室でふんぞり返っていた。
ここは魔法を研究する施設、魔導研究所イギリス支部。
ここの支部長たるカリス・レイフィールドはご機嫌が・・・・悪い。
コーヒーを持って来た副支部長にジト目で睨むほどには。もちろん支部長はコーヒーを置いて逃げ出したが。カリスは支部長なりの実力を持つ。彼女を怒らせたら灰にされると揶揄されるくらいの噂が立つくらいには・・・・情緒不安定な十代後半の女性。
なぜこんなに不機嫌かというと・・・・神の杖たる神星器ティルナノヴ。それにカリスほどの実力を以てしても適合できていないからである。
カリスは普通の魔法に加え、古代魔法という大昔に使われた魔法すら使えてしまう。後者の古代魔法は研究所で研究成されているが、わりと高位の魔導士なら使えそうだ・・・・というくらいしか判明していない代物である。
カリスはなぜ支部長たる自分が適合しないのか・・・・分からなかった。実力は自分で言うのも何だが、誰にも負けない自負もある。ただ、日本という国に住んでいた研究員からは「もっとすごい人がいる」と聞いたが、いか程なのやら。
カリスは考え事をしていてすっかり冷めてしまったコーヒーを飲み、所長室をでた・・・・
一体・・・・自分に何が足りないのかを考えつつ・・・・。
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