9月。東日本選抜戦を前日に迎えた日。この日もEcritureの練習は行われていた。
高い声は・・・・十分に出せている。前日位は喉を休めたほうがいいと思われたが3人の希望でこんにちも練習は行われていた。
曲も振りも十二分。あとは失敗せずに歌えるか。
きっと・・・・輝莉達も失敗が怖くてギリギリまで練習しているのだろう。とはいえ前日もみっちりとやらせる訳にはいかない。17時には帰し、燿は部室でパソコンに向かって腕組み。
やるだけはやらせた。失敗は悔やむだろうが・・・・練習には悔いはない筈。明日失敗はする可能性は孕むが・・・・もうここまではやるだけはしたのだ。
今現在2時間が経って19時。3人は今頃なにをしているだろうか。
・・・・隠れて発声練習をしているかもしれない。輝莉ならありえそうだと苦笑する。
ちょっと釘を刺しておこうか。燿は輝莉に電話をかけて今何をしていたかを尋ねると---------
案の定、練習していた。失敗するかもと思うとじっとしていられないという。
気持ちはわからなくもないが・・・・それでも喉を休めるように指示。あとの2人は何をしているだろうか。星名は自分達の練習風景を撮影した動画をみていたというし、乃愛はお風呂中だった。練習していたのは輝莉だけ。まぁ釘を刺したし大丈夫だろう。
ライブの成否で焦るのは曲が難しいからだけではないだろう。きっと・・・・この人達の影響もある筈燿はその人物に電話をかけた。
『もしも〜し。部長?どったの〜?』
声の主は律音。輝莉達の今の現状を話すと大笑い。
『そんなに緊張して歌わなくてもいいのに』
燿「でも折角君達が創ってくれた曲なんだ。もし失敗してここで落ちたら君達の名に傷がつく」
『出所を公表しなければ別にいいんじゃない?』
それはそうだ。簡単な話だった・・・・。
『頑張ってねって伝えておいてね☆』
わかったと答えて通話を切ったが・・・・正直不安だ。だからといって練習させる訳にはいかない。本番は明日なのだから。
きっと3人共・・・・眠れぬ夜を過ごす事だろう。
自分もそろそろ帰るか。PCをシャットダウンさせて下校した。
本当に頑張ってほしい。結果負けても自分は構わない。’STAR-MINEを優勝に導いたのに’と陰口を言われようとも。
ただ・・・・3人が全力で挑んで後悔がのこらなければそれでいい。
最初は勝ちにこだわっていたが、だんだんと彼女達が満足できればそれでいいと思うようになっていた。
そう、後悔がなければ--------------------------
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