mixiユーザー(id:5316474)

2016年06月25日08:06

318 view

夏の思い出に(1)/SS

「おめでとうございます!!」


蛍「・・・・え」



8月最後の週。蛍はデパートで服の買い物(もちろん女物)をしたら福引券をもらったのでガラガラを回してみたら銀色の玉が。そうしたらデパートの女性がそう発した言葉だ。
銀色という事は2等くらいではないだろうか。デパートの福引で2等なら割と期待できる。


「こちらが景品となります」とデパートの女性から渡されたのは、よく何かのお祝い事や大会で目にする長方形の白い目録袋。’1等’と書かれてあった。女性の背後に貼られている紙を見てみると、銀色は1等で金色が特賞という事らしい。そしてその目録袋の中身は1等と書かれた横に書いてある。


蛍「1等・・・・ディズニーランドペアチケット・・・・」

「ええ♪。カレシとかいるの?いたらさそってみたら?夏休みのいい思い出になるわよ♪」

蛍「え・・・・あ、いや・・・・カレシは・・・・いません・・・・」


それはそうだ。今日も今日とてノースリーブのワンピース姿の美少女のようであるが、実際男なのだし。みつけるとなれば彼女であろう。


「そうなの?じゃあ好きな人を誘ってみたら?一気に仲が急展開!!」


蛍「は・・・・はぁ・・・・」



蛍はデパートの店員に見送られ、福引会場を後にしてデパートを出る。デパートをでると夏の太陽がギラギラと照りつけ、すぐに汗が吹き出しそうだ。日傘か帽子でもあったらよかったかなと思ったり。


さて帰り道、蛍は先ほどの女性店員の言葉を脳内反芻した。

好きな人。今気になるというか好きと自覚のある相手はいるが・・・・気弱な自分が誘うのはかなり勇気が要る気がした。相手は割と気が強い子だしお兄ちゃん子。誘って了承してくれるかも疑問ではある。
断られるのがちょっと怖かったが、誘ってみてもいいかもしれない。7月の慰安旅行と称した月乃宮の別荘近くの海では2人きりの時間ももてたし。それで好印象を与えられたかは分からないが--------

とまで思ってやっぱりと心的ブレーキ。断られてショックを受けるくらいなら博人と姉の愛瑠に渡したほうがいいのではないのだろうか。あの2人ならもう恋人だし、受け取ってもらえるだろう。


「うん。それがいい」と思って草薙家を目指そうとすると、目の前に2人の男が。片方は肩まである茶髪でちょっと怪しそうな笑みを浮かべていかにも遊び人的雰囲気の男。もう1人は特に特徴的なものは見当たらない。どちらも割と若い・・・・高校生か大学生か・・・・。蛍にむけてどこにこうとか声をかけている。どうやらナンパらしいが・・・・小学生をナンパするとは。

返答に困るっていると、腕を掴まれて無理やり連れていこうとする。すぐ断らなかったので良いと思われたのだろう。誰かに助けを求めて辺りを見回すと------------



「ちょっと。あんた達何してるのよ」


その高校生にそんなセリフをいう小学生くらいの女の子がナンパ男達の前に。勇気のある子だなと思っていると・・・・恋美だった。

「お、かっわいい〜」

「キミも一緒に遊ばない?ぜーーーったい退屈させないからさ?ね?ね?」


恋美「’も’?ねぇあなた、コイツらと遊ぶ話でもしてたの?」

蛍「え、いや・・・・」

恋美「してないって。大体ね、小学生をナンパするとかあなた達ロリコン?」


蛍は首を横に振る。どう断ろうかとは思っていたが、口にはでていないだけで。ナンパ男達はなおも2人に執拗にせまる。「鬱陶しい!!」と叫んだ恋美は背中からいつもの2振りの刀を抜いて構えた。


恋美「あなた達しつこいわよ。そんなヤツらはコレでアレをちょんぎるわよ!!」

「「ひっ!?」」


刀を構えるとナンパ男達2人は逃げていった。恋美はため息をつくと背中に刀を仕舞う。ありがとうと助けてくれたお礼を言うと、「べ、べつにあんたを助けた訳じゃないんだからね!!め、目障りだったからよ!!」とそっぽ向く。


蛍「とにかく助かったよ。・・・・あ」


折角助けてくれたのだ。お茶の一杯くらいごちそうしたほうがいいだろうか。蛍は恋美を連れて、近くのファミレスに入っていく。


---------------------------------SCENE2へ-----------------------------



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年06月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930