会場をでた月乃宮トップ3。夕焼けから夜に変わろうとしている空を背に月乃宮スーパーアリーナを振り返る。
今頃、観客のアンコールに応えて何曲か歌っているだろう。
あの謝罪の後のアンコール。自分達の曲を全て歌いきってどうしようか考えていたSTAR-MINE。ステージ上で話し合って、とりあえず自分達が歌えそうなものをやってみる事にした。
差し当たっては・・・・今すぐここで歌っても差し支えなさそうな・・・・ASSOCIATIONとMILKY-WAYの曲を。他ユニットの曲だが、娘達に歌われるくらいどうという事もないだろう。同じ事務所だし。
ただ・・・・問題は曲がない。とりあえずアカペラでやっているであろう。あとは、月宵月華と雑談をしたり、一緒に歌ったり。きっとアンコールやカーテンコールの方が盛り上がっているのではなかろうか。
華南「とりあえずライブは成功ね。これで事務所もなんとかなりそう」
史記「オウイェ。ところでC・E・O?律音ちゃんが留学していった後、STAR-MINEと大会優勝のメジャーデビューの契約はどうするんで?」
シャル「もちろん契約し、メジャーデビューしてもらいます。とはいえ、辞退するのであれば、その限りではありませんが」
華音「そうですね」
STAR-MINE発起人である律音の存在が無き後、メンバーがどういう結論をだすのか・・・・それは分からない。できればメジャーデビューを考えてほしいところだ。
それにしても・・・・と華南が呟き、シャルに今回の騒動の責任の取り方について問う。
華南が社長辞任か・・・・シャルが経営最高責任者から外れるか。
しかしシャルはその両方を考えていない。シャルはSTAR-MINEを責任をもってアイドル活動を出来るようにバックアップする事。それが責任であり、義務と考えている。ただ辞任しただけではファンから責任逃れを問われるかもしれない・・・・と。それには史記と華南も同感だ。責任をもってSTAR-MINEのアイドル活動を見守り、育て、ゆくゆくはMEMORIESとMILKY-WAY、TRINITY-WINGSに並ぶアイドルにする。
史記「そうですな。きっとあの子達ならそこにたどり着けるZE!!イェァ!!あー、C・E・O。律音ちゃんとの約束はどうしますかい?」
華南「約束・・・・?・・・・・・・・・・・・ああ、月宵月華にお礼がしたい、という話だったわね」
シャル「そうねぇ。何にしましょうか?」
と、しばらく考えている様子のシャルは・・・・
何か思いついたのか・・・・急に悪巧みを思いついた暴力団の総長のような悪顔に。その表情の変わりように史記と華南はビクついて後ずさる。
史記「ど、どうしたんですかいC・E・O!?なんかゲス顔の極道の女みたいな顔になってますZE!?」
シャル「ええ。良いアイデアが浮かびましたわ。フ・・・・フフフフフ・・・・!!」
華南「・・・・・・・・あのシャル様!?決して世界最強財閥副当主がしちゃいけない悪党の顔で一体何を思いついたんですか・・・・!?」
その質問には・・・・シャルは不気味な笑みを浮かべるだけで答えない。しかし史記も華南も追及してはいけない気がして・・・・聞くのを止めた。
そして・・・・2人に振り向いたシャルは、今度は聖母のような笑顔で「行きましょうか」と、某電波○年の何かの企画に連行していく人のように告げた。2人が恐る恐るどこにいくのかと聞くと、これまた聖母の笑顔で「もちろん、月宵月華へのお礼を練りに、ですよ♪」と告げた。なんだろう。顔はものすごく笑顔なのに・・・・・・・・ものすごく・・・・不気味だ・・・・・・・・。
シャル「・・・・・・・・ああ、アソコにも連絡を入れませんと」
史記「・・・・あそこ・・・・とは?」
シャル「事務所に戻ってから話しましょう。さぁ、アイドル全盛期を再来させますわよ!!オー!!」
華南「お・・・・オー?」
史記「お・・・・オー?・・・・OH・・・・?」
右てを上に突き出して子供の用にはしゃいでいるシャルリーゼロッテ。何が何だかわからないが、ついつい史記と華南もつられている。
シャルは・・・・ゲス顔で何を思いついたのか?
そして・・・・あそことはどこなのか?
史記と華南にはわからない、新たな何かの幕開けの・・・・予感がした。
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