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2015年04月10日09:34

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迷走するアイドル〜stray girls〜(7)/SS

深夜。豪華な夕食をいただき、豪華なお風呂に入り、皆で喋り続けて。皆が寝静まった頃。

翼はなんとなく目が覚め、アイリーンの部屋の扉からテラスへ出る。


今夜は晴れて、星がよく見える。今日は色んな場所に行って迷走したものの、一応の結果に至った。

律音の案が通り、クールイメージの曲をやる時がきたら自分もセンターをしなければならない。まぁそれはなんとかこなすとして。


翼「母さん・・・・。僕は・・・・いや、僕達は優勝できるだろうか・・・・」


夜空を見上げながら思い浮かべるのは・・・・母親。今なお声優業の一線で活躍し続ける。結婚し、翼を産むまでは律音の母親・・・・愛架とMILKY-WAYというアイドルデュオで大活躍していた。声優でも人気、アイドルとしても人気だった水鏡言葉。自分に重圧がのしかかる。

水鏡姓で、自分が言葉の娘というのは知っている人は知っている。もし優勝出来なければ・・・・もしかしたら母親になにか不評がついてまわるのではないか・・・・そんな不安があった。自分はどう思われてもいい。しかし偉大なる母親が何か言われるのは嫌だ。なんとか優勝したい。

幸い、個性的なメンバーがおおいし、作詞作曲や振付け、衣装をやってくれる人もそろっていて、もしかしたら・・・・もしかするのではないだろうか。


しかし・・・・それはほかのチームも一緒だ。条件はさほど変わらない。違うのは・・・・チームの個性だ。


翼「・・・・不安だな・・・・勝ち上がれるだろうか・・・・」


「何が不安なの?」


そんな声が不意にかけられ、振り向くと・・・・律音が立っていた。おこしてしまっただろうか。それと、弱音を聞かれてしまったようだ。不安なのだから仕方ない。その不安を律音に話した。


律音「そっか〜。そうだよね。私も不安だよ」

翼「りっちゃんもかい?」


律音「うん。伝説のアイドルといわれたお母さん。今も芸能界で活躍してるけど、途中で私が負けたら、その輝かしい伝説に泥を塗ることになるかもしれないって。神凪なんて偽名をつかってるけど、詳しく調べられたらたぶん私が宮凪愛架の娘ってバレると思うんだ。だから私も不安だよ。お互いすごいお母さんだから大変だよね」


全くだと笑う。



律音「・・・・ね?約束しよ?」


翼「約束?」


律音「うん。お母さん、フリステス音楽学院に留学する前、言葉さんとまたステージで一緒に歌うって約束して留学していったって」


翼「あ、うん。それは僕も聞いてるよ」


律音「私は留学しないけど、約束しよ?この大会で優勝して、本当のアイドルになるって。芸能界でずっと歌っていくって」


強敵揃いだから勝てるかわからないけどと苦笑いで頬をかいた律音。・・・・確かにそれぞれの娘が優勝し、アイドルとして芸能界入りできればそれはとてもうれしい事だ。まだ人前で歌うのには慣れないが、律音となら頑張れそうだ。


翼「うん。約束しようりっちゃん。一緒に頑張っていこう。2人で」


律音「違うでしょ?6人でしょ?・・・・あ、燿君もいれて7人か」


翼「確かにそうだね。7人で頑張ろう」


2人で誓い合い、夜空を見上げる。星空を見上げ・・・・思い浮かべる。6人で芸能界で歌っている姿を。それを想像ではなく・・・・夢ではなく、現実のものとするために。


勝ち抜こう。関東大会を。東日本大会を。できれば決勝戦で優勝も。


見上げる2人を・・・・月は優しく照らしていた・・・・。


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