月乃宮邸。
アイリーンは’家’と表現した。アイリーンにとってはそれは家なのだろう。しかし上流階級ではないメンバーにとって、それは’家’ではなく、’城’だった。建物がまんま城、ディズニーランドにある城を思い浮かべてもらえれば想像に難くないだろう。その城が、目の前にある。庭も手入れがよく行き届いており、芝生、木々はよく手入れされている。庭園と呼ばれるところには四季とりどりの花が咲き誇り、1年中花を鑑賞する事ができる。
さて、そんな’城’をみておのぼりさんのメンバー。その様に圧倒されていた。律音は小さい頃から母親同士が従姉妹で親友なので、よく訪れていたので特に驚きはない。
出迎えたメイドさん2人に連れられて玄関という名の門へ。玄関では、小さな少女が出迎えてくれた。
少々ウエーブ掛かっているピンク髪で、赤いワンピース姿。両手を胸元に添えれにっこりほほえみつつ、お辞儀をする。アイリーンいわく、妹だそうだ。
アイリーン「紹介いたします。妹のミルフィーです」
ミルフィー「み、皆様・・・・。お初に・・・・お、お目にかかります・・・・。い、妹の月乃宮ミルフィーです」
そう自己紹介をすると、そそくさと姉の背中に隠れた。
アイリーン「すみませんわね。この子、引っ込み思案で恥ずかしがりなの」
ミルフィー「で、でも律音さんは大丈夫なんです。前から何度もお話していますし・・・・。あ、あの、律音さん。萌音ちゃんにはいつも仲良くしていただいてます」
流奈「え?律音ちゃんの妹と友達かなにか?じゃあミルフィーちゃんも小6?」
ミルフィー「ふ、ふぁい・・・・。よ、よろしくおねがいします・・・・」
燿「姉と随分違うんだね」
燿がそう言って自己紹介しつつ手を差し出すが、ミルフィーは姉の背中に隠れたまま。アイリーンによると、男は少々苦手なのだとか。
ののか「ホント、姉と全然違うのね。姉はこんなに不敵な態度なのに」
ミルフィー「あう・・・・ごめんなさい・・・・」
ミルフィーのそのオドオドとした態度をみて、なぜか美久がミルフィーを睨む。「ひぅっ!?」と短い悲鳴を上げる。
翼「どうしたんだい?美久ちゃん」
美久「・・・・ミルフィーちゃん。引っ込み思案といい・・・・恥ずかしがりといい・・・・男の人が苦手といい・・・・私とキャラがまるかぶりです」
律音「へ?美久ちゃんって男の人駄目なの?」
美久「駄目という程でもないんです。燿さんで多少慣れましたし。ですが、ほかがまる被りです。まる被りのキャラの新キャラ登場に、私、危機感をもっております」
ミルフィー「なんのですか!?」
美久「可愛い新キャラ登場で、私は回が進むごとにフェードアウトしていく運命なのでしょうね・・・・。ですが、私、負けませんよミルフィーちゃん」
「はう・・・・」とどうして私がこんな目にという顔で半泣きのミルフィー。なんとか美久とミルフィーをなだめ、城(もとい家)へはいる。そしてアイリーンはメイドにお茶と茶菓子の用意を指示し、メンバーを自室へ案内する。
その間、内装や飾られている画や美術品に圧倒されるメンバー。
ののか「すんごいわね。ホント、家というよりマジで城ね。あ、この壺、いくらくらいするのかしら」
と、廊下という名の通路に飾られている壺をみる。小柄なののかくらいはある大きな壺だ。
アイリーン「え?ああ・・・・1000万て言ってたかしら・・・・」
流奈「いっせんまん!?」
ののか「そんなもん廊下に飾んないでくれる!?なんかの’フシ’で壊れちゃったらどうすんのよ!!例えば翼先輩の拳とか」
翼「そんな事しないよ!!」
美久「と、とりあえず気を付けて歩きましょう・・・・」
ミルフィー「ふふふ。みなさん面白い方たちなんですね」
そんなやりとりを廊下に飾られている美術品に遭遇する度に繰り返しつつ、アイリーンの部屋へ。これから今日の検証について話し合われる予定。部外者であるミルフィーは自分の部屋に戻って行った。
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