夕食後、律音と此花は律音の部屋で麦茶をすする。その間・・・・無言。
無言の空気に耐えられなくなったのか、律音が口を開く。
律音「びっくり・・・・しましたよね」
此花「・・・・そうね・・・・びっくりを通り越して驚愕したわ。なにかあるだろうと思っていたけれど、まさかあなたが宮凪愛架の娘だったとはね・・・・」
びっくりを通り越して驚愕した此花の夕食時の様子を思い出すと、律音が噴き出す。恐縮しまくっていて、全然路上ライブの時とキャラが違っていて面白かった。ただそれを言うと怒られそうなので言わないが。
此花「どうして神凪なんて名前に?」
律音「アイリちゃんのお母さん・・・・大会運営から通達があったんです。名前を変えるようにって。どこかで私が宮凪愛架の娘ってバレて、出来レースだとか騒ぎださないようにって」
此花「ふむ。確かに主催者の娘に水鏡言葉の娘、宮凪愛架の娘って揃っていたらそう言われるでしょうね。なるほど。それであなたの周りは口が堅かったのね。STAR-MINE。相手にとって不足なしね。お互いライバルとしていい刺激になりそうね。予選、頑張りましょ。ところで・・・・」
律音「はい?」
此花「何で敬語なの?同い年なんだから別にいいのよ?ほら呼んでみなさい」
律音「えっと・・・・こ、此花ちゃん・・・・?」
此花「ん。私も律音って呼ぶからね。ふふふ。私は本物の吸血鬼、あなたは宮凪愛架の娘。秘密共同体ね・・・・で、ほかの3人は正真正銘、一般人なのよね?」
律音「え?・・・・ああ、流奈ちゃんと美久ちゃんとののかちゃん?そうだよ?」
此花「そう。ならいいわ。全員が実は誰かの娘だったら恐怖するけど」
律音「あははは・・・・。ところで・・・・この事は・・・・」
此花「大丈夫よ。今言ったでしょ?秘密共同体って。言いふらしたりしないわよ。それじゃあ私は帰るわね」
帰る此花を玄関で見送る。その背中を見つめながら・・・・改めて予選突破への決意を固めた。
それにしても・・・・
(秘密バレちゃって・・・・アイリちゃんに怒られたり・・・・しないかな・・・・あう・・・・)
アイリーンの魔法でのおしおきを考えると・・・・律音にとって秘密がバレて騒ぎになる事よりも、そっちの方が怖かった・・・・。
予選は来週末。夏休みという事もあり、朝から練習がある。明日からの練習も熱が入ったものになりそうだ。
予選突破に向けて---------------------
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