ある晴れた土曜日。期末テスト後の夏休み前最後の週末。
STAR-MINEの面々は秋葉原に来ていた。件の月宵月華を偵察をしに。
秋葉原駅からでた一行はまずその世界に驚かされた。
かなり昔、電気街とよばれた秋葉原。しかしその影はどこにもない。いや、大型電気店はあったのだが、数件くらいのものだ。そのほかはいろいろな衣装で接客をする喫茶店、ゲーム店、ゲームセンター、アニメ専門店、コスプレ衣装の店・・・・などなど。ここだけ別世界のようである。
皆でその町並みに唖然としていると、「はやくきなさいよー」とののかが歩き出す。特に驚いた様子もない。・・・・よく来るのだろうか・・・・。
駅前を歩いていると、いろいろなゲームやアニメの宣伝ムービーなどが大型スクリーンで映し出されている。歩行者通路では色々な恰好に身を包んだ女の子たちがチラシを配っている。律音も数枚もらってチラシをみてみる。全部なんから喫茶と名うちされた店のチラシである。メイドさんの恰好だったり、魔法少女の恰好っぽいものだったり。どこかの学校のブレザー?とおもわれるような制服のような何かを着ている喫茶店もある。中には・・・・
翼「・・・・ツンデレ喫茶?なんだいそれは?」
ののか「店員がツンとデレを使い分けて接客してくれてるの。変態響介先輩向けの店と言っていいわね」
響介「呼んだ?」
どこから湧いてきたのか、六土響介が背後にいた。その傍らには、鳴鈴の姿もある。今日は律音達と同じく、敵情視察との事。秋葉原で活躍しているユニットはなにも月宵月華だけではない。そのほかの調査に来たらしい。鳴鈴は響介の襟首を掴んで、街中へ消えた。
その前に鳴鈴からもたらされた情報。どうやら月宵月華は夕方、大通りで路上ライブをするらしい。運送会社の大型トラックのようなトラックをステージに歌うとか。
それはいい情報だ。しかし・・・・今はまだ午前中。夕方まで・・・・どうしようか・・・・。
美久「まだまだ時間がありますね」
流奈「どする?そのへんのなんたら喫茶に入ってみる?」
アイリーン「それはいいですわね。コーヒーと紅茶の味の審査をしてさしあげましょうか」
いや・・・・月乃宮のメイドが出す紅茶、コーヒーはちゃんとした豆や茶葉を使用している。ボッタクリな値段で提供するようなコーヒーや紅茶が超絶お嬢様の口に合う訳がない・・・・。
それでも時間つぶしにはなるという事で、チラシの中から適当に選んでみる事にした。チラシを見ながら歩いていると、前方不注意で歩いていたせいか、前方から向かってきた女の子と衝突した。両者ともしりもちをつく。女の子はご立腹のご様子。
「ち、ちょっと!!どこみて歩いてるのよ!!」
律音「ご、ごめんなさい。ちょっとチラシをみてて」
ののか「って・・・・あ、あんた・・・・!!」
女の子は身に着けていたらしい帽子とグラサンが衝突した拍子にとれたと思われた。黒いワンピースに身を包んだその少女。少々釣り目がちな瞳。意志の強そうな印象を受ける。髪型はショートツインテール。イギリス人かフランス人か・・・・はたまた北欧系か・・・・そんな日本人離れした美しい容姿と色白の肌・・・・。そんな少女の顔にののかがまず声をあげた。女の子は舌打ちをして、「ち、ちょっとこっちにきなさい!!」と、衝突した相手、律音の手を取り、表通りから消えた。
美久「あ・・・・律音ちゃん・・・・!!」
流奈「どこかにいっちゃったわね・・・・」
翼「どうする?探してみる?」
と翼がいうが、誰も秋葉原に土地勘はない。ののか以外には。
ののか「あの人・・・・まさか・・・・」
アイリーン「知っている方?」
ののか「ん〜・・・・月宵月華の月咲此花に似てた気がするんだけど・・・・気のせいよね〜?」
落ちてたグラサンと帽子を拾ってそう言う。たしかにそういわれると、月宵月華のHPでみた顔にいているような・・・・。しかし探し人とぶつかるなどと、そんな作り話のような事もないだろう。とりあえず5人は、連れていかれた律音にメールをしてみる事にした-------------------
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