現実世界に帰って数日後。雅輝は幻想世界にもどってきた。そして王宮に行って門番に素性を明かし、王子との謁見を求める。最初何者かわからなかったようだが、舞踏会で王子と決闘していた者とわかると取り次いでくれた。15分後に戻ってきた門番に中庭に来るようにと言われ、中庭に案内される。
王子「・・・・なんとなく、来るんじゃないかとは思っていたよ」
中庭には・・・・王子と・・・・王子と雅輝を不安そうに交互にみるシーラがいた。何しに来たと尋ねられ・・・・雅輝はこう言い放った。再戦に来たと。
この数日、現実世界に戻った雅輝は、ある人に師事し、剣術を学んでいた。鈴鳴みやこの友人らしいその人は草薙という高校生だった。古くから伝わる流派の剣を教わり、ある程度自身がついたところでこうして再挑戦に来たのだ。王子は拒否はしなかった。
両者剣を構え、決闘が再び始まる。数日前の舞踏会ではすぐに決着がついたのだが、20分たっても雅輝は倒れなかった。
王子「ふむ・・・・鍛えてきたようだね。強くなった」
雅輝「それはどうもあるいがとうございます。僕は・・・・シンデレラちゃんを取り戻すために強くなってきました。彼女とは出会って1年ですが、僕は彼女を愛しています。結婚も考えています」
シーラ「・・・・えっ・・・!?」
王子「僕も彼女と出会って数日だが、僕も彼女が好きだ。だから渡す気はないし、負けるつもりもない。この勝負、勝った方が彼女を手に入れる。・・・いいね?」
シーラ「や、やめてください!!怪我をするかもしれないでしょう!!」
雅輝「止めないでくれシーラちゃん。僕は傷ついても・・・・君をとりもどしたい。君のことが好きだから」
シーラ「雅輝・・・・さん・・・・」
王子「いい覚悟だ。僕も同じだ。たとえきうついても勝つ。いくよ・・・・!!」
再び戦いが再開される。激しい剣と剣のぶつかり合い。寸止めルールなどお構いなしで本気で剣を振るっている。それだけ2人はシーラに本気なのだ。
シーラ「王子様・・・・雅輝さん・・・・」
どうして。どうしてこうまでしてくれるのだろうか。特に雅輝。別の世界の住人でだといって告白を拒絶し、数日前にシーラの家に訪ねてきた時も拒絶したというのに・・・・シーラの気づかないところでたくさん傷つけたとも思われるのに・・・・それでもこうしてシーラを愛していると言い、本気の決闘に望んでいる。
本音で言えば、シーラはまだ雅輝への想いが心にある。ここ数日の出会いで王子も優しくて良い好青年という事もわかった。同じ幻想世界の住人だし、なによりも物語を正つさせるには・・・・
しかしこうして決闘に望んでいる雅輝のこともやはり好きで・・・・決闘を見届けつつ、シーラは複雑な心に悩んでいた。自分はどうするべきなのか-----------------
やはり------------------------
「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
叫び声にハッとして考えるのをやめ、決闘に目を向けると・・・・片膝をついて苦しそうにしている王子の姿と・・・・剣を向けている雅輝の姿があった。
勝ったのは・・・・雅輝の方だった----------------
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