12月29日。月乃宮邸でパーティが行われた。社交界的なパーティではない。ごく内輪のパーティだ。
『紡音シンデレラお別れ会』と銘打ちされたパーティ。パーティ名でおわかりだろうが、これは明日幻想世界へ帰ることになったシンデレラの送別会なのである。
開幕にシンデレラがお礼の言葉を述べる。自分の為に集まってくれてありがとうと。
小学生時代、中学時代、そして1年間だけだが、高校時代に仲良くしてくれた友人、そして世話になった教師。そして一番の美冬、みやこ、セレナも出席。龍刃もこの場にきていた。
そしてなぜか、マスク・ド・シックスまで。彼はいつもの忍び込みではなく、正当にシンデレラに呼ばれていている。なので、気兼ねなく盗撮・・・・ではなく、撮影ができる。「盗撮のスリル感がない」と彼はいうが、そんなものはいらない。
シーラは小学生時代の友人や中学生と時の友人と当時の話をして楽しそうに話をしていたが・・・・それと同時に、’明日でこの皆と別れなくてはならない’という悲しい感情を抱きつつ話をする。
話していると当時に戻った感じになる。しかし過ぎ去った時は戻っては来ないし、明日の別れが変わるわけでもなかったが、一瞬でも忘れられるなら・・・・と皆との話に集中した。
一通りめぐると、今まで育ての親になってくれた紡音の両親のところへ。
友人との思い出も大事だったが、もっと大事な事がある。それはそもそもこの紡音家に養女として迎えられなかったら、おそらくこんな人生はおくれなかっただろうと。それは紡音家も同じだった。シーラが養子にきてくれたからこそ娘の事を忘れていられたし、楽しく過ごしていられたと。
シーラ「ごめんなさい・・・・。ここまで育ててくれたのに・・・・その御恩をこんな形で・・・・」
「よかったじゃないか。本当の家族のところへ帰れるんだ。とうさん達の事は気にしなくていい。なぁ母さん」
「ええ。シンデレラ。帰っても元気でね。・・・・あ、あら?それは明日いう言葉よね」
「確かにそうだ。ははは!!」
終始楽しい雰囲気。パーティはこのまま終わるかと思われた。
しかし・・・・シーラはこのままパーティを終わらせる気はなかった。1つ、やり残したことが残っているからだ。
パーティも竹縄。そろそろいいだろう。シーラはセレナにその事を話すと快く引き受けてくれた。
さぁ・・・・そのやり残したことを始めよう。シーラは紡音の両親と龍刃を連れて、ある場所へと向かった----------------
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