翌日の昼休み。出前のラーメンプラス炒飯を食べていた担任の先生のいる職員室に祷姫奈はいた。元気なくションボリした様子で入ってきた祷姫奈にどうしたのか尋ねる。
今思っている事を正直に話す。皆自分と別れるのが寂しくないのかと。するとラーメンを食べ終えた先生は祷姫奈に向く。
「人間、それぞれの道に進路を進んでいく。どんな職業であろうともそれは同じだ。お前はまだ子供だから寂しいとか・・・・いや、寂しく感じるのは大人も同じだが、お前は皆より何歩も先に進路を決めてしまったに過ぎない。歌手という職業にな」
祷姫奈「それはそうかもしれませんが・・・・私はもうちょっとしんみりした送別会がよかったです」
そういうと、担任の先生は大笑いした。
「ははははは!!別に今生の別れって訳でもないだろう?夏休み、冬休みは帰ってくるんだろう?」
祷姫奈「それはそうですが・・・・」
「お前は皆の代表でフリステスに留学する。皆も誇らしいからこそ、笑って送別会をしてくれたんじゃないか?」
祷姫奈「そうでしょうか・・・・」
「そうさ。俺だって誇らしいぞ。あのVRANO=METRIAと五分の勝負をしたお前たちがな。俺からはなんもしてやれんが・・・・頑張って来いよ!!」
祷姫奈「・・・・はい・・・・!!」
やはりちょっと皆でしんみりしたお別れ会がしたかったが、先生の言う通り、夏休み、冬休みがある。別にもう会えない訳ではない。3年後・・・・いや院生課程もいれれば5年だが、その頃はもう会えない人もいるだろう。
たとえば・・・・今話したばかりのこの先生とか・・・・
と、じっと見つめていると、炒飯にてをつけようとしていた担任が「どうした?」と尋ねる。
祷姫奈「3年かかるか5年かかるかわかりませんが・・・・会えなくなる人もいると思うんです。でも先生は・・・・変わらずここにいてくれますか?」
「そうだな。転勤にならなければ教師はつづけているだろう。卒業したら顔を見せに来い。歓迎するぞ」
祷姫奈「はい!!ありがとうございました!!」
頭を下げて職員室を出た。その祷姫奈の表情は来た時のションボリ顔ではなく、晴れやかだった---------------------------
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