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2019年02月28日22:20

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決意/SS

3日後。ここまで何事もなく過ぎた。理夢はちょっと油断していた。


クシャミをして悠也と入れ替わってしまった。だが今回は着替えでもお風呂でもなく、ただの宿題時間だったのが幸い。

時同じくして悠也も宿題をしていたらしく、ノートと教科書が机に広げられている。悠也は机に向かって宿題中。せっかくなので続きをしておこうかと思ったところでインターホンだ。入れ替わってすぐに鳴ったのできっと入れ替わった自分の身体にいる悠也だろうと思って玄関へ。


悠也母「こんな時間に誰なの?理夢ちゃん?」

時刻は午後8時。父親も「幼馴染だからってこんな遅くに来るのはどうかと思うぞ」と言っている。確かにそうだが、入れ替わりの事を言う訳にはいかない。とりあえず玄関の扉を開けてみると------------


笑顔で「来ちゃった♪」と言う望月梨亜がいた。いや、来ちゃったって・・・・もう近くに来ないよう誓約書を書いたのにと思ってそういえば今は悠也何だと思い返した。とりあえず悠也として振る舞おう。何の用で来たかは知らないがとりあえず両親(悠也の)に聞かれないようにドアを閉めた。


悠也「望月さ・・・・望月、こんな時間にどうしたんだ?」

梨亜「どうしたって、会いに来たに決まってるじゃな〜い。相思相愛なんだからん♪」

悠也「いつからそうなったんだ?俺には----------」

これは悠也の身体だ。だから自分の気持ちを表現してはいけない。本当の悠也がどう思っているかがわからない以上。だが、あえて口にした。


悠也「悪いけど、俺はわた・・・・りっちゃ・・・・いや、筝葉が好きなんだ。悪いけど----------」


と言って断りを入れようとすると、急に梨亜の雰囲気が変わった。映画「リング」の女性のように俯いてグタリとして・・・・そして・・・・「認めない!!」と叫んだ。


梨亜「認めない。あたしはあいつのせいで今は家でもヒドイ扱いをうけてるの。あいつのせいで学校にもいづらくなったわ。今となってはあなただけが心のよりどころなの」


悠也「ヒドイって・・・・全部自分で蒔いた種じゃないの・・・・」

梨亜「ねぇ・・・・あたしだけを見て?あんなヤツの事なんか放っておいて・・・・ね?」


悠也「わた・・・・俺は筝葉が好きだ。だから君の気持ちには応えられない」

梨亜「・・・・わかった」


そういうと・・・・スカートのポケットからナイフを取り出した・・・・!!


悠也「望月!?」

梨亜「悠也君・・・・この世で一緒になれないなら・・・・あの世で一緒になりましょ?・・・・ね?」


月の光に照らされたナイフの刃が怪しく光る。不気味な笑顔の梨亜。どうしてこんなに病んだ表情に・・・・イジメを告発されたから?でもイジメは良くないし。

しかし・・・・この表情・・・・ホラー映画の殺人犯みたいだ。まるで-------------


悠也「まさか・・・・シンパシー・・・・!?」


その答えに行きついたところで梨亜が襲いかかってきた。その刹那、後ろから梨亜に向かって飛び蹴りが炸裂。自分だ・・・・いや中身悠也だ。


理夢「大丈夫かりっちゃん!!」

悠也「ゆうちゃん!!望月さんがシンパシーにされちゃってるみたいなの!!」

理夢「シンパシーってこの前聞いたアレか?でもソレはまだどうにかすれば元に戻るんじゃ・・・・?」


梨亜「・・・・ことのはぁ・・・・りむぅ・・・・!!!!」


起き上がった梨亜はそれはもう前世からの恨みがあるようなもう今までに100人くらい人を殺してますという顔で理夢をみた。


悠也「・・・・マリオネットかもしれない・・・・けど・・・・」

理夢「って・・・・俺に望月を殺せっていうのか!?」




「何の騒ぎ?近所迷惑でしょ?」と出てきた悠也の母親。梨亜は急に矛先をソッチに向け、ナイフで悠也の母親を切った。胸を切られ、つけていたエプロンから血が滲む・・・・!!


理夢「母さん!!・・・・望月ぃ!!」


理夢中身悠也は梨亜を殴り飛ばす。その際、霊力パンチになり、10メートルくらい吹き飛んでいった。

悠也「今のうちにクシャミして!!あとは私がするから」

理夢「わかった」


2人は同時になんとかクシャミをして元に戻る。そして起き上がって再度襲いかかってきた梨亜に霊光弾を数発浴びせる。梨亜は倒れて動かなくなった。


悠也「何も見えなくて望月が勝手に飛んで行ったようにしかみえないけど・・・・殺しちゃった・・・・のか?」


理夢は梨亜の胸に手を当てる。・・・・・・・・・・・・心臓は動いている。


理夢「気絶してるだけみたい。それよりお母さんの方を」


悠也「そうだ!!母さん!!今救急車呼ぶから!!」


玄関のドアに寄りかかって恐れおののいてる母親をみて出血が割と多いのを確認し、救急車を呼んだ。程なくして到着してやって来た救急車に母親は乗せられ、付き添いに父親と悠也も乗っていった。1人残された理夢は・・・・梨亜を連れて家に戻り、事情を話す。


妙「つまり、ゆうちゃんの死期は今日だった、という訳で、それが回避されたが、ゆうちゃんのお母さんが変わりに刺されたか」

陽治「大丈夫なのかい?」

理夢「今、救急車で運ばれていったけど・・・・」

雛莉「おばあちゃん、どうします?こうなっては・・・・」



梨亜「ん・・・・ここは・・・・」


玄関で横にされていた梨亜が気が付いたようだ。事情を話すと顔を青くする「あたし・・・・なんて事を・・・・!!」と顔を両手で覆っている・・・・。とりあえず陽治が梨亜を送っていくと車に梨亜を乗せて帰っていく・・・・。



理夢「おばあちゃん・・・・私・・・・どうしたら・・・・」

妙「ちょっと耳寄りな情報がある。儂の知り合いの能力者から、このあたりに魔王がいるという話を聞いたんじゃ。おそらくそいつじゃろう」




それを聞くと・・・・理夢は部屋に戻り、フィルソフィアを指にはめる。相変わらず反応はないが、それでもいい。お守り代わりだ。


妙「理夢・・・・そいつは・・・・まさか魔王に挑むつもりかえ?」

雛莉「無茶よ!!能力者が何十人もいないと勝てない相手なのに1人でいくなんて!!」


理夢「でも・・・・これ以上親しい人が苦しむところを見たくないの。ゆうちゃんも助けたいし。望月さんにはイジメられてばっかりだったけど、これ以上の事はさせたくないし、人殺しもさせたくない。だから・・・・行ってくる」


妙「・・・・決意は固いようじゃな」

雛莉「行かせるんですかおかあさん!?」

妙「もしかしたら神の器がこの子にカを与えるかもしれん。理夢。もしダメだと思ったら迷う事はない。逃げ帰ってくるんじゃぞ?分かったな?」


理夢「・・・・うん」


妙「では、場所を教える」


妙から聞かされた場所は町内の一角にある山林の中だった。獣道を進むと石碑があって、そこに魔王らしき封印の事が書かれてあるそうだ。魔王自体はその時いなかったが、多分そこだろうと妙が言った。


理夢「ありがとうお婆ちゃん。お母さん、お婆ちゃん。もし逃げる間もなくやられちゃったら・・・・先に天国に行く娘・・・・孫を許して・・・・」


雛莉「バカ言わないで!!必ず帰ってきなさい!!」

妙「そうじゃぞ?そんな後ろ向きでは勝てる戦いも勝てんぞ。さぁ行ってきなさい」


理夢「・・・・行ってきます」



理夢は母親から懐中電灯を渡され、夜の住宅街を歩いて行った・・・・。


雛莉「・・・・あの子・・・・大丈夫かしら・・・・いくら筝葉の家に生まれたからといってこんな運命・・・・」


妙「・・・・これもさだめじゃ・・・・」



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