車はまっすぐ月乃宮総合病院へ。名前と要件を受付で伝えると直ぐに対応してくれた。診察の医師と一緒だが、処置は看護師だ。
足に注射針。痛かったがそんな事言っている場合でもない。医師に立って歩いてみるように指示されてやってみる。屈んでみる。ターンしてみる。
「どうだい?」
輝莉「大丈夫です。痛くはないです」
律音「せんせー、この痛み止めはどのくらい効いてるんですか?」
「3時間は効いてると思われるけど」
3時間・・・・。
律音「運次第、か」
輝莉「運ですか?」
律音「くじ引き次第って事。全部で6チームしか出ないけど、最終戦まで持つかどうか・・・・」
輝莉「最終戦?」
律音「ああうううん、何でもないの。でも3時間だと・・・・」
開会はいまから30分後。開会式があってくじ引きでせいぜい1時間。ユニット紹介や司会者との話の時間もあるので2時間ではちょっと厳しいか?
とりあえず30分しかない。父親の車でさらに会場である月乃宮スーパーアリーナに向かう。到着すると仕事の父親はすぐに去っていってしまったが、仕事しながら応援してくれるだろう。
控室に到着するとSTAR-MINEを含む全員がいて、輝莉の足を心配していた。痛み止めの事を話すととりあえずは大丈夫そうだという話ではあるが・・・・
無理して動かすと・・・・痛み止めが切れた時・・・・いや、考えまい。
律音「という訳で、私は会う人がいるからもう行くね。輝莉ちゃん。頑張ってね〜☆」
流奈「え、もう行っちゃうの?」
律音「うん。待ち合わせがあるから」
翼「それじゃ仕方ないね。りっくんまたね」
律音が出て行くと咳払いした燿は輝莉に尋ねた。本当にいいのかと。輝莉、頷く。
ののか「ほんとにー?おなじトコで失敗するかもって怖いって事、なーいー?」
美久「大丈夫?」
輝莉「たしかに同じターンのトコで失敗するかもですけど、何十回中1回だけですから大丈夫ですよ」
アイリーン「いえ、精神的な話をしているのよ」
輝莉、考える。もう1度失敗する怖さ。しかも決勝のステージの上で-----------
大丈夫、やれる。そう自分にいいきかせ、頷いた。
鳴鈴「大丈夫そう?なら響介いくわよ。そろそろ機材の準備しないと」
輝莉「あれ?撮影機材持ち込んで大丈夫なんですか?」
響介「持ち込んでいいのは決勝進出学校関係者だけさ。もちろんウチの学校で許可されたのはおいらと鳴鈴だけ。この腕章をつけてない人が撮影してるのを見つかるとおしおきされるからね」
と、右腕についている腕章をみせた。学校名と部の名前が書かれている。どうやらそれがないと撮影できないらしい。例え学校の生徒だったとしても。2人もまた、控室を出て行った。
アイリーン「わたくしもお母様のところへまいりますわ。3人共がんばりなさいな」
そう言ってアイリーンも出て行く。主催側の席でステージをみるのだろうか。
燿「さてそろそろ開会式だ。皆、いくよ。STAR-MINEの皆は観客席側に」
奏鳴「はい。輝莉ちゃん乃愛ちゃん星名ちゃん。頑張ってね」
控室をでて出場者、観戦者側と別れる。ここから先は3人だけだ。
乃愛「頑張っていきましょう。まだ輝莉さんの足が心配ですが・・・・」
輝莉「クジ引きの運かな。3時間しか痛み止めの効き目ないっていってた」
星名「3時間かぁ・・・・クジは輝莉ちゃんに任せるからいいトコ引いてね」
さて・・・・クジ引き・・・・どう出るか??
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