『勝訴』
そんな紙をもった響介が部室を駆けまわっていた。それを頭を抱えてみている鳴鈴・・・・。何に勝ったか。それは先日のEcritureの次の衣装決めの話し合いの事。水着で決定したとあって狂喜しているのである。
一抹の不安を覚えつつ、STAR-MINEはEcritureに問う。本当にいいのか?と。
水着でライブなど、STAR-MINEもやっていない。いややってはいるが、それは芸能界に入ってからの話だ。
鳴鈴「アンタの彼氏、あんなだけどいいの・・・・?」
ののか「もう諦めたうに。好きにナッチャッタモンはね。アンタだって好きなくせに」
と問答をしている2人をよそに、どうなっていくのか見守るSTAR-MINEの面々。ちなみに星名はすでにデザイン考案に取りかかっている。曲に合わせたイメージ衣装というか水着ありきで曲を創るので、先行して作業を進めている乃愛も作曲作業中だ。曲が出来上がってからという事が変わらない振り付けの気莉はSTAR-MINEの先輩達と談笑中である。
翼「君達がいいのならいいのかもしれないが・・・・人前で水着姿など・・・・ボクにはできそうにないよ」
美久「でも曲のプロモーションで水着になった事は・・・・」
それはつい先日の事だ。夏をイメージした曲のPVとして水着姿で歌ったりした。アイドルモノにはよくある事で、STAR-MINEもそのPV撮影は行っていた。しかしあれはスタッフしかおらず、観衆はいなかった。
奏鳴「そうですよね・・・・」
ののか「何を水着くらいで恥ずかしがってんのよ。グラビア撮影だって芸能界ではやるのよ?その予行練習と思いなさい!!」
流奈「スタッフだけの前とは・・・・全然違うと思うんだけどなぁ私は」
乃愛「分かってはいますが・・・・」
「しかたない」とアイリーンは燿の隣の椅子から立ち上がった。今まで無言だったお嬢様。その第一声は------------
アイリーン「慣れるしかありませんわね」
だった。そしてアイリーンは燿に目配せ。燿は頷いて輝莉に1枚の紙を渡した。輝莉と星名と乃愛はその紙に目を通す。そこには近所のテーマパークのプール開きライブについて書かれていた。
燿「テーマパークのプール開きのイベントだからって水着でやらなくてもよかったんだけど、関東予選の予行にはちょうどいいんじゃない?」
アイリーン「もちろんSTAR-MINEにきた仕事ですのでわたくし達も一緒ですから安心なさい。楽曲もこちらで用意していますので」
乃愛「しかし・・・・その曲と振り付けを覚えるのに時間をつかっては本番の関東予選の練習が・・・・」
アイリーン「御調さん。その本番で歌えなければ意味がないとおもいますが?」
それはそうだ。練習できても水着で人前で歌えなければ何の意味もない。それをいわれて乃愛は何も言い返せず、そのまま了承する事にした。
その予行練習となるプール開きイベントライブは今度の土曜日---------------
・・・・土曜日?
乃愛「あの・・・・土曜日となっていますが・・・・その・・・・週末という事は・・・・・お客さんも・・・・」
ののか「とーぜんでしょ?のの達のうにうにライブを、た〜くさんの人が見に来るうに〜☆失敗しないようにちゃんと練習しなさいよ?」
とうとう乃愛は卒倒したとさ・・・・。
------------------------------------SCENE3へ------------------------------------
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