翌日。Ecriture組、燿とアイリーン組、響介と鳴鈴組が出かけていった。
ののかは・・・・別荘の割り当て部屋に1人でいた。美久と奏鳴に一緒に出掛けようと誘われたが断ってしまった。翼は・・・・いつのまにかいなくなっていた。
遊びに行く気分ではない。スナホをいじる気分ではない。テレビをみる気分ではない。
今のののかを表現するならば・・・・無気力。何をする気分でもなかった。理由は分かっている。鳴鈴と響介が一緒に出掛けて行った事にある。昨日の鳴鈴はカマカケなど等ではなく、本当に響介を誘っていたのだ。
ののか「・・・・・・・・あー!!もー!!」
2人が気がかりで仕方がない。昨日は余裕ぶっていたが、実はそんな事はなかった。見栄張っていただけ。ののかは着替えて2人を探しに出た。急いでいたので髪をツインテにするのは後回し。
2人をみつけたのは2時間もさがして昼の頃だった。2人は喫茶店で仲良く話している所だった。ののかは外で様子見していた。2人共笑顔。
ののか「何を話してるのかしら・・・・」
おもてからでは表情しかわからないが・・・・普通のデートっぽい。
暫く話をして喫茶店から出てきた2人は次に向かったのは温泉街。温泉地に来たのだからその選択もあるだろうが・・・・2人は一軒の店の暖簾をくぐって入っていった。
ののか「ちょ・・・・温泉って・・・・ま。まぁか混浴じゃぁないわよね・・・・」
入口にはそんな表示はなかったが、一緒に温泉に入りに来たのは間違いない。
30分張り込み。しかしまだ出てこない。まだゆっくりしているようである。
1時間してでてきた2人は別のところへ向かうようだ。だが・・・・ののかはそれ以上尾行する事はせず・・・・別荘へと帰っていった。
自分でも気づかないうちに涙を流しながら。
ののか「私・・・・ばかね」
ののかはすごく後悔していた。待ちの姿勢ではなく自分から誘っていたら。今日のデートは自分だったかもしれないのに。
こんな胸が締め付けられるような事もなかっただろうに。
昨日鳴鈴と話した後でもいいから自分も誘いの言葉をかけていたら。
ののか「何言ってんのよ今頃・・・・。余裕ぶって言っちゃって・・・・。余裕なんか全く無いクセに・・・・!!」
ののかは走り出した。そのまま別荘に向かうまで。
その様子を湖畔を眺めていた翼がみつけた。
翼「・・・・ののか?一体どうしたんだ?」
相談したらちょっとは楽になるかもしれない。事情を話すと、翼は手をポキポキ鳴らし始めた。
翼「10発くらい響介君を殴り飛ばしてあげようか。君という恋人がいながら別の女の子とデートをするなんて」
ののか「いいの。余裕ぶってた自分が悪いのわかってる」
翼「・・・・大丈夫かい?随分を目が赤いよ。泣きながら帰ってきたんだね。辛かっただろう。せめて今は僕がいてあげるから」
ののか「うん。ありがと」
2人は湖畔を眺めながら皆が戻るまでの夕方までを過ごした。それまでにはののかも落ち着き、いつものののかに戻った。
そして夕食後。響介はののかの部屋を訪れた。「昼間はゴメン」と謝罪しつつ。
ののか「もういいわよ。ののも誘えばよかったのに言わなかったんだし」
響介「今からおもてに出ない?風呂に入りにやっぱり温泉街にきたんなら入らないと。何度でも入るのが醍醐味なんだってさ」
ののか「いいよ☆じゃあ調べないとね☆」
響介「なにを?」
ののか「こ、ん、よ、く、のトコ☆」
ののかと響介は2人で夜の温泉街に向かっていった。夜に抜け出すのをアイリーンと燿は咎めなかった。
アイリーン「そうですか。それならいかせてあげなければいけませんわねぇ」
翼「昼間泣いて帰ってきたから相当悲しかったんだろうね。君達は大丈夫そうだね。天下の月乃宮のお嬢様に手を出す不届きものは燿君くらいだろうし」
燿「ふとどき者って言うなしっ!!」
翼「じゃあ・・・・馬の骨?」
燿「あんまり変わってない気がするんだけど!?」
ののかと響介が帰ってきたのは日付が変わってからだった。風呂に入りに行くと出てから4時間は経過したようである。夜デートでもしてきたのだろうか。まぁののかも幸せそうだったしよしとしよう。
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