愛瑠に案内されてはいった本殿には10メートルくらいあろうかという巨大な女性の像があった。お寺などに仏像があるように、ここには天照の像があるのだという。古いものらしく、最初は全面金だったようだが、剥げ落ちている。修繕したいらしいが、コレを修繕するとなると予算も張る。催しものとお賽銭では到底払い得ない額になってしまうだろうと。
愛瑠「お兄ちゃんの戦いの報酬とかで直せない?」
博人「コレうん千万とかするんじゃねぇのか?億とか。そんな金はさすがに無ぇぞ?」
愛瑠「そうだよね」
折角来たのでお祈りして本殿を出た。次に案内されたのが、敷地の奥のほうにある祠だった。薄暗い中を博人が手から炎をだして進んでいくと・・・・1本の剣が地面に刺さっていた。これも古いものらしいがこっちは朽ちたり錆びたりせずに造りたてのようで。
博人「これも天照ゆかりのものか?」
愛瑠「違うわ。アマテラスゆかりのものだったら今再建中の天宮にあるでしょ?」
それはそうだ。では何か?
愛瑠「これは十種神宝の1つ、’八握の剣’なの」
博人「十種神宝?」
愛瑠「お兄ちゃん三種の神器なのに知らないの?じゃあ----------」
愛瑠の説明によると、ヤマタノオロチを封印する時に用いた三種の神器と共に戦った10人の装具だという。日本中のどこかにこういうふうに収められているのだとか。ここに八握剣があるように、どこかにのこりの9種類があるようだ。
沖津鏡。
辺津鏡。
生玉。
死返玉。
足玉。
道返玉。
蛇比礼。
蜂比礼。
品物之比礼。
そしてここの八握剣。
三種の神器程の能力はないが、戦いに大いに貢献したとされている。ヤマタノオロチ封印後、日本の各地に隠され、悪用されないようにしてきているらしい。愛瑠は天照の依代として知識として教えられてはいるが、残り9種の神宝がどこにあるか、全てを把握していないという。前世の天宮美姫奈の時同様に。
博人「だったら1つ所に集めて管理したほうがよくないか?例えば天宮で」
愛瑠「ケイオス達にひと晩で壊滅させられたでしょ。守備は完全ではないわ。だったら今の状態の調べて調べて調べないとわからないレベルのほうがいいとおもう」
博人「なるほどな」
愛瑠「お兄ちゃん。前世の時ともう1度だけ、ヤマタノオロチは復活してるわ。封印を解いた張本人のロキは更生中だしケイオスも同じだけど・・・・他にまた封印を脅かす何者かがいた場合、今度は封印じゃなくて倒すために神宝も使ったほうが良いと思う。お兄ちゃん、健一さん、刹那さん達ならきっと倒せるわ」
博人「買いかぶるなって。前世でも復活阻止が手一杯だぜ?」
愛瑠「だからよ。1人1つづつ持って総勢13人いたら倒せるんじゃないかしら。13?13ねぇ・・・・そういえば神星器と同じ数ね」
博人「無理だろ。今分かるのは霜淨と御三家と観嶋と理条、御陵くらいだ。俺や八坂、刹那ちゃんは神器だし、とても10人揃わないって」
愛瑠「そうよね・・・・。まぁ暗い話はそれまでにして、居住区にもどりましょ。私の部屋でゆっくりして。今日くらい泊まっていくでしょ?他の人もいて部屋に余裕はないから私の部屋になっちゃうけど」
博人「別に構わないけど?」
とりあえず八握剣は今のところはそのままにして、愛瑠と博人は居住区へともどった。愛瑠の部屋にいくというと巫女達がまた黄色い声をあげていたが・・・・多分なにもない・・・・はず。・・・・はず??
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