愛瑠「うまくいったって」
博人「そりゃよかったな」
蛍が告白がうまくいったことは都立公園で散歩中に蛍のメールにて知らされた。愛瑠は心配事が1つ解消されて笑顔になる。三重に出発するまえから2人の事は気がかりで、アマテラスとして祀られてからも時々どうなっているのかが気がかりだった。しかしこれで安心できる。
愛瑠「おにいちゃん。私達もクリスマスを楽しみ・・・・たいけれど・・・・」
博人「・・・・・・・・」
残念ながら、2人にはもう時間がない。今は20時。あと1時間程で夜行列車に乗らなければならない。
愛瑠「たった2日のシンデレラだったわね」
博人「十分、とはいえないけどな」
クリスマスイヴに上京し、ずっと博人と一緒だったが・・・・もうすぐ別れの時を迎える。
愛瑠「久しぶりに逢えてよかった。楽しかったよ」
博人「俺もだ」
2人はとりあえず草薙家に愛瑠の荷物をとりに戻り。すぐに東京駅に出発する。博人の両親や蛍、恋美の誰にも別れの言葉を言わずに。別れが辛くなる、ということもあるが、これで最後ではない。せめてバレンタインに博人に会いに来るつもりだ。残念ながらアマテラスとして祀られているので年始には来る事が出来ないのだが、そこは仕方がない。
クリスマス一色の街中をみる。まだ数ヶ月だというのに、東京から離れたのが随分前に感じる。東京が懐かしい気持ちもあるが、今は三重での暮らしにも馴染んできている。田舎暮らしもなかなかにいいものである。
しかし東京にあって三重にないのは・・・・恋人の存在。たまに会いたくなって泣いてしまう事もあったが、人前ではそんな泣き顔は見せない。アマテラスは凛としていなければ。小学生だけど。
同じ日本。しかし遠い。
2人で駅まで向かう道。短い時間だったが、最期まで一緒ににいる事が出来た。今はそれだけで十分としなければ。
やがて見えてきた駅。2日間のシンデレラ。もうその魔法が解ける時間だ。以前は当たり前にあった時間。今となっては名残惜しい時間。
博人「着いちゃった、な」
愛瑠「・・・・うん」
三重までの券を買い、ホームへ。携帯をみる。
名残惜しい時間はあと20分少々だ------------------
--------------------------------------SCENE4へ---------------------------------
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