翌日。とうとうクリスマスの日を迎えた。昨日は住まわせてもらっている親戚とクリスマスイヴを過ごしたが、今日は月乃宮邸のクリスマスパーティーだ。
しかも恋美を連れて。さらに告白も控えている。
10時頃に起きた蛍はいつ告白するかを思い描く。
合ったときが良いだろうか。
きっとダンスパーティもあるだろうから踊りながらだろうか。社交ダンスなど踊れないからこれはないか。
まぁパーティ中にしておこうかと思い・・・・止めた。
やはり・・・・帰り道がいいだろうか。ただその場合、パーティのエスコートをこなす必要がある。完璧はむりでも、プラス印象で帰り路に一緒に帰れればチャンスはあるだろう。
告白の練習をもう一度家で行い、夕方、子供用タキシードに着替える。そして・・・・
蛍「これを忘れちゃいけないよね」
と机の上のメガネケースのような入れ物・・・・中身は羽の形の髪留め(ツインテール用)をポケットに入れ、家を出た。
途端に突風が吹く。今日も寒い。雪でも降りそうだ。しかしそれはそれで雰囲気がでていいかもしれないけども。
待ち合わせ10分前に草薙家に到着。すると・・・・すでに恋美が門の前で待っていた。白いコートを着込んで。コートの上からではわからないが、きっと下はパーティドレスだろう。
恋美「あら。待ち合わせ10分前に来るなんて感心じゃない」
蛍「ま、まぁ・・・・うん」
今日告白する相手を前にして・・・・言葉がうまくでてこない。これでいいわけがない。とりあえずは会場に向かいながら会話をする。内容は昨日の身内でのクリスマスの話だったが、それでもよかった。何でも。恋美と話が出来るだけでもうれしかった。
恋美「そういえばにいにい、愛瑠が来ててクリスマスデートしてるって」
蛍「あ、うん。それは聞いてる」
高校生の博人なら大人なクリスマスデートも演出できるだろう。なんか羨ましい。小学生の自分がちょっとうらめしいが仕方がない。
月乃宮邸に到着すると黒服のガードマンが招待状の提示を求めてきたので渡すと、すんなり通してくれた。「女の子の用意がある」らしい恋美と途中で別れ、適当に会場をみてまわる。会場は屋敷にある多目的ホール。様々な催しに使われるホールだが・・・・ちょっとしたライブ会場くらいの広さはある。「こんなものまで造るなんてお金持ちはわからない・・・・」と思いながらフラついていると-----------
ロビーで呼び止められた。声のするほうを見やると・・・・タルダロス達がいた。タナトスとロキも一緒で、皆スーツ姿だ。だがネクタイまでつけているタルダロスは・・・・なんというかに会っていない気がするが。
挨拶をと近づくと・・・・3人に爆笑された・・・・。
タルダロス「ロキが馬子にも衣裳っていうからどんなのかとおもったが!!マジで馬子にも衣裳だなおい!!」
余計なお世話である。
「そんな事を言うものではないですよ。似合っていますよ」
そう言ってくれたのはちょっと遠巻きに見ていたネメシスとエキドナだ。赤のパーティドレスのネメシスに、水色のドレスのエキドナ。
エキドナ「今日はがんばってね」
タナトス「頑張る?・・・・・・・・・・・・・・ああ、そういえば草薙の妹に告るのだったな。まぁせいぜいがんばるのだな」
タルダロス「華々しく散ってこいや」
散っちゃだめだろう散っちゃ。
蛍「できれば散りたくはないんですけど・・・・。そういえばアリア様は?」
そう言って見回すが・・・・アリアの姿はない。ネメシスによるとあとで直接恋美と会場にいくらしい。
エキドナ「互いに選びっこしたらしいよ」
という事は・・・・恋美のパーティ衣装はアリアが選んだのだろうか。どんな恰好をしているのだろうか。くる時はコートで見えなかっただけに、楽しみだ。
それからしばらくタルダロス達と話していると、まもなくクリスマスパーティを始める旨のアナウンスが流れた。
タルダロス「じゃあいくか。食って食って」
タナトス「呑みまくるぞ」
飲み食いするパーティじゃないのだが・・・・まぁいいだろう(いいのか?)
本当は恋見と会場入りしたかったが、仕方ない。蛍はトボトボとパーティ会場へ入っていった。
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