博人達が秋葉原に向かいだした頃。
ニコニコ顔で満足そうに紙袋を抱えている冬野向日葵と、付き添いの以下御三家達。紙袋を持っているのは向日葵だけ。中身は同人誌。男同士が恋をする内容の同人誌ばかりが詰まっている。小学生の女の子がみていい内容なのだろうか・・・・と他の3人が疑問をもちつつ、秋葉原駅に向かっていた。
そしてその4人に同行するは、中学生の遠藤羽衣と中山茶美。学年も学校も違う小学生でもないこの2人と向日葵は面識があった。向日葵は羽衣とコミックマーケットで知り合った仲である。向日葵がコスプレをして撮られる側、羽衣がカメラで撮影する側として出会い、わりと近所に住んでいるという事で、日頃から付き合いがある。
一緒にいるが、茶美にオタクな趣味はなく、ただ付き合わされているだけである。とはいえ少女漫画くらいは読むが、オタクとしてのめり込むレベルでは到底ない。羽衣がなにか問題行動を起こした場合、マインドコントロールで記憶操作をしなければならないと思い、付いてきている。
今のところ、何度も向日葵と羽衣に付き合わされているが、問題行動は起こしていない。とりあえずは大丈夫そう。
あたりにはいろんなコスプレをして、○○喫茶という自分の店への呼び込みをしている女の子もいるというのに。
そんな事を茶美が呟くと、羽衣は当たり前だとドヤ顔をする。彼女はただの可愛い女の子にも興味はなくはないが、あくまでも同性同士のラヴととても可愛い年下の女の子に興味があるのであって、ただのコスプレ女の子には興味がないという。
中学2年生女子の身空でそれはそれでどうなのか・・・・・・・・。
羽衣と向日葵はオタク同士の濃い会話をしているので、同じく付き合わされている他の御三家の面々と雑談をする。そうしていると・・・・
駅の近くの車道から悲鳴が聞こえた。何事かと全員してそっちに目を向けると-------
車は数台、大破していた。ある車は真っ二つに斬られており、ある車は猛々とした黒煙をたちのぼらせながら炎上している。ある車は横転していたり、路肩の電柱に激突していたり。
それらをやったと思われる斧を振り回す大男と、人を殺すのが楽しそうな不気味な貌をしながら周囲の人間を追い回す剣を持つ長髪の男と、車をさらに壊そうとしている槍を車に突き刺している女に、それらに指示を出している大人の人間の身長ほどある大剣をもつ男の4人。おそらくというか、あの4人が騒ぎの元凶だろう。
凛花「これは・・・・一体・・・・。・・・・それに、やつらの外見、どこかで・・・・」
千百合「もしかして、あれがケイオス達?」
凛花「っ!!そうだ。ケイオス達に間違いない!!」
青葉「どうしてあんな事をしているのでしょうか〜?」
凛花「どうして?愛瑠様と蛍様のご実家を襲撃してのける輩だ。ただの破壊と殺人行為だろう」
向日葵「(´・ω・`)」
辺りの様子を窺う。破壊されているのは・・・・電柱やガードレール、車といった物損くらいで、人が倒れていたりはしていない。物だけで人はまだ殺されてはいないようだ。
あくまでも見回してわかる程度ではあるが。
茶美「なんとか止められないの?」
止めたいのはやまやまだが・・・・まだ変身できない彼女達には荷が重すぎではないだろうか。
羽衣「あ〜、」
ケイオス達とおぼしき4人組のところに警察がたくさん向かっていく。しかし警察とはいえ、ただの人間。全く歯が立たずに斬られていく・・・・・・・・。
どうしたらと悩んでいると、千百合の携帯にメール着信。差出人はアンジュで、ケイオス達と戦う旨の内容がかかれていた。追記で、三種の神器の3人が到着するまでの時間稼ぎでいいという文章が。
千百合「時間稼ぎっていっても・・・・」
全員学校帰りで、戦闘用の服装や武器をまったく持っていない、ただの制服姿。べつに恰好はいいとしても、せめて武器がほしい。
しかし取りに戻ってる猶予は全くない。
このまま戦うしかなさそうだ。あくまで博人達の到着までの時間稼ぎができればいい。
千百合「皆、やるだけやってみよう!!」
凛花「博人様達がくるまで足止めできればいいのよね。了解」
青葉「頑張りましょうね〜〜」
向日葵「はっちゃん(羽衣の事)とチャミチャミは辺りの人の誘導してほしいうにに。マインドコントロールで」
茶美「意識操作でここから逃がせばいいのね。了解。羽衣、いくわよ」
羽衣「ジークニャオンっ」
茶美と羽衣が歩道へ向かったのを見届け、千百合達はケイオス達の法へ向かっていく。
装備なしでどこまでできるか・・・・・・・・
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