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2015年11月22日10:31

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新たなる闘い(3)/SS

5月のゴールデンウイーク。博人は1人、街中を散歩していた。最初はゲーセンで遊んでいたのだが、飽きて町をただ目的もなくあるく。ゴールデンウイークなので愛瑠とデートでもとおもったのだが・・・・愛瑠は恋美と他のクラスメイトとで遊びにでてしまっている。

まぁ愛瑠が予定が無かったとしても、なかなかデートしづらいが。

まず、恋美が黙っていない。またクレイジーサイコモードになるに決まっている。もしくは一緒についてくるか。2人きりになれる可能性は低い。

そして・・・・愛瑠が小学生である事。博人は高校1年で、愛瑠が小学5年生。社会的にいえば5歳差など大した問題にはならない。20歳30歳差で結婚する人達だってこの時代は珍しくない。

しかし・・・・学生の5歳差は大きい。「お前、ロリコンか?」と言われても仕方がない。まぁ流石に警察に厄介になる事はないだろうが、職質はあるかもしれない。兄妹と思われれば僥倖だが。それらの事情があり、2人きりのデートはなかなか難しい。全くのゼロではないが、この1年数えられる程度でしか2人きりデートは無かった。


博人「・・・・まぁロリコンと思われるのもなんだか不本意だよな・・・・。恋美までついてきたら、「おまわりさ〜ん。あそこに小学生を囲ってる変態がいます」なんて通報されでもしたらめんどくせぇなぁ・・・・」

べつに博人はロリコンではないであろう。ただ元恋人であり結婚相手が転生したのが5歳年下になってしまっただけで。


などと独り言を呟いていると、背後から「おまわりさ〜ん。あそこに変態がいま〜す」なんて声が聞こえてきた。振り向いていると、黒髪ロングヘアーが印象的な少女が。ホワイトワンピースを身にまとい深層の令嬢が避暑地に来ましたというような気品を感じる。その隣には「何人か人を殺してきましたがなにか」と平然と言いそうな人相の悪い男がいた。2人共、博人の知り合いだ。かつて魔族との死闘とヤマタノオロチ復活騒動で共に戦ってきた、同じ輪廻転生を運命づけられた2人。その名前は少女のほうが八咫るるな。元は刹那という男だったが、前世と今世は女の子・・・・しかも美少女ときたもんだ。何も知らなければよかったが、元が刹那という黒づくめの男だったのを知っているので・・・・なんとも複雑だ。ちなみに中学2年生である。そして人相の悪い男が八坂竜司。博人とおなじ高校1年。いつの世もお互いにライバル視しており、時には戦い、時には共闘してきた。博人が赤い炎なら、竜司は蒼い炎を使う。まだ輪廻転生前の時代はこの色違いの炎は熱の温度で変わると思われていたが、のちのちの研究により、これは属性である事がわかった。博人が火で、竜司が闇。とびきりの美少女ととびきり人相の悪い2人組。はたからみればちぐはぐなカップルにみえるかもしれない。


博人「今言ったの刹那ちゃんだろ。やめてくれよ。シャレにならねぇ・・・・」


るるな「だったら口にはしない事。ロリコンだとか小学生を囲うだとか、危ない人にしか見えないけど。それと、今の名前は八咫るるな。刹那ちゃんだなんて呼ばないで」


博人は前世でも彼女の事を刹那ちゃんと呼んでいたが、るるなからしてみれば今の名前で呼んでほしいらしい。鈴鳴希望の転生体である愛瑠はちゃんと名前で呼んでいるのに、るるなは刹那ちゃん。なぜそうなったのか不明。わかりやすくという意味なのか・・・・単にからかっているだけなのか。


竜司「貴様も地に堕ちたものだな。とうとうロリコンに目覚めたか」

博人「ロリコンじゃねぇよ。たまたま希望が・・・・愛瑠が今回は5歳年下だったってだけで」

るるな「でも愛瑠と恋美ちゃんを連れてる姿は小学生を2人、誑(たぶら)かしてるようにしかみえないけど」


博人「せめて兄妹にみえると言ってくれよ・・・・。片方はホントに妹なんだからよ・・・・」


竜司「ふん。その歪んだロリコンを矯正してやる」


竜司はそういうと、拳に炎をもとわせる。


博人「だからロリコンじゃねぇと言ってんだろ・・・・!!」


負けじと博人も炎をだす。駅前で2人の喧嘩が始まろうとしていた。

2人が拳を互いの顔面めがけて繰り出すと・・・・るるなが間に立ち、その2つの炎をまとった拳を右手で博人のを、左手で竜司の拳を受け止めた。


博人&竜司「・・・・ん?」


拳を受け止められた2人は間にはいったるるなをみると・・・・


・・・・笑顔だった。そこには満面の笑みを浮かべた美少女がいた。ただし、その身体には黒い色の炎を纏っていた・・・・!!


このるるな、前世ではつかえなかった黒い炎を、今世では使えるらしい。属性は邪。黒い炎を纏ったるるなは・・・・笑顔で2人を交互に見た。



るるな「ここは駅前だってわかってる?人様にご迷惑だからやめなさいよ?それとも・・・・このまま続ける?ねぇ?続ける?」


笑顔の美少女なのに、黒い炎を纏った姿は・・・・怖い。歴戦の英雄とそのライバルでも怖い。短く「ひっ・・・・!?」と悲鳴をあげると両者は炎を消し、距離をとった。それをみると、るるなも炎を消した。笑顔のままで。


るるな「よろしい。じゃあちょっと2人とも、ツラ貸しなさい」

博人と竜司は無言で頷いた。



博人「なぁ八坂。とりあえず刹那ちゃんに逆らう事だけはやめようぜ?」

竜司「・・・・う・・・・うむ・・・・」


2人は鼻歌まじりに前を歩くお嬢様風の美少女に・・・・えもしれぬ恐怖感を抱くのだった・・・・。博人と竜司はるるなの後についていく・・・・。


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