午前10時。メンバーを乗せた飛行機は沖縄に到着した。飛行場(ただし、月乃宮私有地)からでて、海へ。飛行場からこれまた月乃宮の送迎車で海岸までやってきたメンバーは、そのまま砂浜へと向かう。
海岸は家族連れや若い男女、そして男子、女子だけで来ている人達。たくさんの人がいた。まだ海水浴の時期ではないが、多くの人が海水浴に来ていた。時期的には春休みの学生達が殆どだろう。
海岸に到着して30分。速攻で水着姿になった燿は、レジャーシートやらパラソル立てやらの準備を始めた。メンバーが快適に過ごせる用意をするのもプロデューサーの仕事?と思っている。
今日の天気は快晴。良い海水浴日和だ。素分補給のジュースも用意した。あとはメンバーが来るのを待つ。
燿「・・・・・・・・ふぅ・・・・・・・・」
燿はレジャーシートに座りつつ、海で遊んでいるメンバーを見つめる。皆一様に楽しそうにしているが、燿はそんな気分ではない。楽しくないでもないが、やはり----------------
燿「・・・・・・・・STAR-MINE・・・・・・・・終わっちゃうんだなぁ・・・・・・・・」
と独り言を呟く。律音の脱退について先日会議が行われたが、結論は・・・・『STAR-MINE解散』だった。発起人兼リーダー兼部長がいなくなってしまうので仕方ないといえば仕方ないが、1年間プロデュースしてきた燿には少々寂しいものがある。とはいえ廃部にするわけではなく、ただSTAR-MINEが解散するだけの話で他のメンバーは残留し、ユニット名だけ別のにするだけの話なので、そんなに感傷的にならなくてもいいのだろうが・・・・プロデュースしていた身としてはやはり寂しいものがある。
アイリーン「燿。何してますの?」
今までの活動を思い出していると、アイリーンが屈みこんで燿を見つめていた。中学生らしからぬプロポーションをお持ちのアイリーンは・・・・・ビキニ姿で・・・・正直目のやり場に困って顔を背けた。
燿「いやまぁ・・・・何って・・・・色々と考え事を・・・・」
アイリーン「何です?折角の旅行なのに無粋な考えでもしていたのかしら?こんなに可愛い子が揃っていますのに」
「もちろんわたくしが1番ですが!!」と自己主張するアイリーン。まぁ可愛い子揃いなのはわかっているが・・・・
アイリーン「さ、行きますわよ?皆が呼んでますわ」
と燿の手を取って立ち上がらせる。そのまま海まで引っ張っていこうとしたアイリーンの手を振りほどく。
燿「可愛い子揃いなのは認めるけど、そんな中に男1人混ざるのは・・・・」
正直恥ずかしいし・・・・男連中だけで海水浴に来ている連中の・・・・視線もイタイ。
しかしSTAR-MINEでの最後の活動。メンバーにイヤな思いをさせたくはない。メンバーが呼んでいるなら行くべきだが・・・・
ののか「何してんの?早く来るうによ」
なかなか来ない燿にののかもアイリーンと一緒に手を引く。迷ってると話すとののかはニッコリ微笑む。
ののか「え〜?そんな事気にしてんのぉ〜?確かにのの達はきゅ〜とだけどぉ、風祭先輩が来てくれないとぉ、ナンパ除けにならないじゃん♪ほら」
とののかが指差すと、残りのメンバーのところに高校生らしき男子数人が声をかけているところだった。
・・・・まぁ確かに要るかもしれない。ナンパ除け。
ののか「それに、びしょ〜じょめんば〜の中に男1人?いいじゃん。ハーレムだと思えば☆」
燿「ハーレム!?」
アイリーン「そういう言い方はどうなのかしら・・・・。まぁそれはそれとして、貴方も来なさい。いいですわね?」
ののか「な〜んか仕方なく連れていこうとして、実わ来てほしいんでしょ〜?素直じゃないんだからん☆」
アイリーン「ひっ叩きますわよ!?」
ののか「きゃ〜☆いや〜ん♪」
ののかは「キャ〜」とか言いながら海に戻っていった。そんなののかを溜息まじりに見て、もう1度、燿の手をとった。
アイリーン「・・・・来て・・・・くださいます・・・・よね?」
そんないじらしい事を言いつつ燿の顔を見上げる。不安そうに。何かそのアイリーンがかわいらしくてつい抱きしめたく放ったが、公衆の面前でそんな事をしたら・・・・。という訳でなんとか理性を押し殺し、メンバーのところへ向かった。
----------------------------------SCENE3へ-------------------------------
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