夕食の後。月乃宮邸ではシャルとアイリーン、そして連れてこられた燿による3者による話し合いが行われた。
シャル「・・・・・・・・ほぉ?もういちどアソコでライブ・・・・・・・・ねぇ・・・・・・?ふ〜ん・・・・・・・・・」
刺すような視線に2人共耐えられず横を向く。
いや、シャルの視線も尤もだ。月乃宮スーパーアリーナの収容人数は5万人。今のSTAR-MINEはPROJECT-STAR-LIGHTで優勝しただけのマイナーチーム。観客でいっぱいにできるとは思えない。
それに・・・・連日の疑念により、おそらく3分の1埋まるかどうかであろうか・・・・。
その程度の集客ではシャルは貸し渋りだ。娘の頼みだ。使わせてやりたいが・・・・ほかにもあのアリーナを使いたいという芸能人や歌手はたくさんいる。
きたない話でいえば、STAR-MINEより他に貸したほうが儲かる。
そこをなんとかと頼み込むアイリーンと燿。
ふむ・・・・とシャルは考える。
疑念の目は何もSTAR-MINEだけではない。PROJECT-STAR-LIGHT運営にも一般の人からメディアまで疑念の目がいつも向けられていた。
(それらを払拭する意味でいえば・・・・かしら。月乃宮プロダクションの経営でいけば、マイナスイメージはなるべく避けておきたい。なら--------------)
シャル「いいでしょう。会場の使用スケジュールを調整し、近々使えるようにいたしましょう」
燿「ありがとうございます!!」
シャル「ある程度の期間後に予定をつけます。アイリーン。全力で練習なさい。わざわざ新曲を引っ提げてとか考えずに、既存曲で挑みなさい。その方が完成度は高い」
アイリーン「既存曲・・・・だけ?」
シャル「今回のライブはPROJECT-STAR-LIGHTは出来レースや大人の事情みたいなものは一切関係ない。票は完全観客だけの投票です。そこには運営が入り込む余地は・・・・・・・・まぁSTAR-MINEの票を水増しするくらいですが、もちろんそんな事もしていません。自分達もこの疑念を払拭したければ関税度の高い既存曲で挑んで全力でやりなさい。きっとみなさん分かってくれるわ。日にちは追ってアイリーンに伝えます」
燿「わかりました!!ありがとうございまっす!!」
アイリーン「ありがとうございますお母様」
シャル「ところで・・・・燿君?今回はプロデューサーとしてきたの?それとも彼氏として?」
アイリーン「か、かれ・・・・!?ど、どうしてお母様その事を・・・・!?」
シャル「なんとなくだけれども。それに手繋いでるし」
燿&アイリーン「あ・・・・・・・・」
2人とも無意識だったのか、手をつないでいたのに今気づいたらしい。顔を赤くしてサッと手を放す。
シャル「燿君。アイリーンをよろしくね」
燿「はいっ!!」
とりあえずは月乃宮スーパーアリーナの使用調整をしてSTAR-MINEが使えるようにはしてくれるという。ただしチケット販売とかのからみもあるので1ヶ月は空けると言われたので、そのあたりはお任せする事にした。
世間の疑念を払拭する機会。失敗はできない。
明日からまた猛練習だ。
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