講堂ステージは盛況だった。3曲歌い、拍手喝采で幕を閉じる。皆に手を振り、ステージを降りた。
そして部室に戻って反省会。
反省点は特にない。奏鳴以外は。奏鳴はやはり、スタミナが問題である。3曲でグッタリと机でタレている。律音が「わ〜かわいい〜」と、ジュースで餌付け??している。
その律音にも問題はある。当人は奏鳴お披露目ライブだから頑張ったと言っているが・・・・発光してしまっている。なんとかステージのライトアップで誤魔化したが、本番まで隠しきれるのか・・・・。
燿「とりあえず律音ちゃんのユニバース化はともかく、奏鳴ちゃんはもうすこしトレーニングが必要だね」
奏鳴「ふぁい・・・・頑張ります・・・・」
ののか「だめだわこれ・・・・。モノになるの?」
グッタリしつつ律音から餌付けされたジュースを飲みながらそれにしても・・・・と奏鳴は思う。
6人共、普通に反省会で話をしている。時には談笑を交えて。誰1人、倒れているのはいない。自分以外には。
スタートラインがかなり遅かったので、いつかは同じ水準になろうが、いつかはでは遅いのだ。東日本代表選抜までに仕上がらなければ。最悪、自分は外される。そんな危機感をもたなければ。
燿「とりあえずは今回は盛況で何よりだよ。で、次なんだけど」
流奈「次?他にも場所とったの?」
アイリーン「それは聞いてませんわよ。他にも取ったなどと」
燿「いや、逆に講堂だけとも言ってないんだけど・・・・。それで次の場所なんだけど、秋葉原のステージをとったよ」
一同アキバステージと聞いて大はしゃぎ。奏鳴だけ、ガクガクブルブルと震えていたが、概ね喜んでいる様子。
翼「待った。秋葉原という事は、同じ東日本予選にでる月宵月華のお膝元、という事になるけれど」
美久「そういえばそうですね・・・・いいのかな・・・・」
律音「いいと思うよ!!なんなら一緒に歌おうよ」
それはない。ライバル同士で同じステージはありえない。いや、ありえた。八咫神社の夏祭りで一緒だった。しかしあれは八咫舞というクライアントがいたからで、個人同士で一緒にやるのはいかがなものか。
だからといって、やってはいけないという事もないが、とりあえずは単独ステージにしておくことにした。早速律音は此花にメールを送った。ぜひ見に来てね、と。まったく、いつのまにか仲良しになったものだ。
次の園秋葉原ステージはさらに5日後に設定されていた。本当なら明日にでもやって、反省点やら改善点をあらいだして調整する時間が1日でも多く欲しいところだが、アキバアイドルは月宵月華だけではない。空いていたのが5日後しかなかったのだ。
ともあれ、5日後に向けて、奏鳴のスタミナ、歌唱力向上トレーニングは続けられる。他の6人も練習に励む。せめて人前で満足のいく水準のパフォーマンスを期待したいところだが・・・・??
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