3階の廊下は・・・・行きの時と様変わりしていた。半透明の人たちが廊下や病棟を闊歩しており・・・・明らかに人ではない。目が・・・・焼かれた焼き魚の目のような・・・・まったく瞳孔に光がない人たち。
タカ「ぎゃああああああ!!??」
トウヤ「な、なんじゃこりゃあああ!?」
タカとトウヤが昭和の刑事ドラマの刑事の最期のセリフのような事を口走りながら・・・・情けない話だが、翼と此花の背後に隠れる。しかしその半透明な人達は背後にもいるので今度は正面に。そして最初の人達に凝視されてまた背後に・・・・を繰り返す・・・・
此花はそんな男達を愚民を見下すような顔をしながら蹴り転がし、あたりを睨む---------
此花「フン。成程。害のありそうな幽霊だけ祓って、あとは放置したって訳。面白い事をしてくれたわね」
律音「でも、どうして急にこんなに?」
翼「きっとソレの所為なんじゃないかな。特殊な何かを感じるし」
そう言って翼が見たのは・・・・律音の持つ太陽の絵の描かれているカード。確かにこのカードを手にしてから見えるようになった気がする。翼のいう特殊な何かは・・・・推測するに、鈴鳴の細工であろう。とことん肝試しを盛り上げてくれたらしい。
廊下を進む。病院にいる霊だけあって、包帯を巻いている霊や点滴を付けた幽霊。顔色が悪いのはきっと・・・・病死の人の霊だろう。幽霊の顔色というのも変な話だが。
翼「それにしても・・・・いっぱいいるな・・・・さすが病院」
此花「さて、折角ここに男が2人もいるのだがら、出口までエスコートしてくださる?」
タカ&トウヤ「・・・・え”・・・・」
此花「フフフフフ・・・・」
ドSな笑みを浮かべて抱き合って怯えている男2人に恍惚な笑みを浮かべる。とことんドSな吸血鬼様だ。
律音「でもここを通るの?流石に嫌かなぁ・・・・」
トウヤ「だ、だよなぁ!!」
タカ「事前にこんな事言ってないとか卑怯だぜあのお嬢様は!!無しだ無し!!帰ろうぜ!!」
此花「まったく・・・・男のクセにヘタレね・・・・BLUE-HAWKSがこんななんて・・・・ガッカリだわ」
タカ「こんなの男も女も関係なく怖いと思うけど!?うわぁ!?」
タカが怯えていると、近くにいた幽霊3体が襲い掛かってきた。それを翼は白く光る拳で1体を殴り飛ばし、此花が炎で2体の幽霊を焼く。翼に殴り飛ばされた1体は廊下の先まで吹き飛んでみえなくなり、此花に焼かれた2体は消失した。
タカ「幽霊を殴り飛ばした!?」
トウヤ「幽霊を焼いた!?一体・・・・!?」
翼「あ、母さんが霊能力を持ってたから」
此花「フン。その辺の吸血鬼と一緒にしないで。我が月咲家・・・・旧内田家は真祖五柱が一柱の火の吸血貴よ」
翼は頬を描きながら苦笑いでそんな事を言い、此花も中二的発言をする。しかし・・・・火。言い方は中二でも、ホンモノかもしれない・・・・。
翼「及ばずながら、カになるよ。さぁ廊下を進み切ってしまおう」
律音「うん」
此花「さて行くわよ愚民共。いつまでそこにいるの?」
此花はすっかり腰の抜けた男2人に憐れみの目を向ける。最早その表情はSTAR-LIGHT-PROJECTを戦うライバルというよりか・・・・ダメ男を見るような顔・・・・。
とりあえず先に進む。悪霊は祓ってあるとはいうが、先ほどのように襲い掛かられる事もまたあるかもしれない。5人は用心深く進む---------------
-------------------------------SCENE(5-2)へ---------------------------
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