夜風にあたっていると、声をかけられ振り向くと、首からタオルをかけている征刃がいた。どうやら風呂に入っていたらしかった。今頃入っているのかと聞くアイリーンに肩をすくめて「今日もトレーニングスケジュールパンパンだったからな」と答える。今日は臨時でアイリーン達は休みにしたが、征刃は父親に組まれたトレーニングメニューがある。アイリーン達に合わせて休めないらしい。
しかし草薙兄妹とミルフィーはどこかに観光に行ったのではないだろうか・・・・?
征刃「ああ。だから律音達と観光して、夕方からトレーニングを始めた。こんな時間になっちゃったけどな」
草薙家も大変だ・・・・と微笑むアイリーン。征刃に逆にどうしたのかと尋ねられ、アイリーンは返答に困る。困ったが、相談してみる事にした。
一昨日の事と今日の事。自分がもっと素直な性格ならば、良いデートだったのではと悔やんでいると。
アイリーン「わたくしどうしたら・・・・。嫌われましたよね。愛想つかされましたよね・・・・」
征刃「素直に謝れたらいいんだろうけどな」
征刃もアイリーンの性格を知っているだけに謝れともいえない。
征刃「謝るのが苦手なら、ちょっとニッコリしたり笑顔を向けるだけでも伝わるんじゃないかな」
アイリーン「・・・・そうでしょうか・・・・」
征刃「たぶんな。皆が皆とは言わないけど、男って女が思ってるより単純なもんだぜ?たとえば俺とかな?好きな子が笑いかけてくれるだけで舞い上がっちゃうぜ?きっと」
2人は笑い合った。謝るのが性格的に困難なら、それもいいかもしれないと思った。明日、顔を合わせづらいがやってみよう。
アイリーン「ありがとうございます征刃さん。相談にのってくださって」
征刃「頑張れよ」
そんな笑顔の2人を陰から見ている人影があった。燿だった。トイレに起きてきて話し声が聞こえてきたので来てみれば・・・・笑顔で会話をする2人をみてしまった。
一昨日と今日、なんとかアイリーンに楽しんでもらおうと、自分を見てもらおうと頑張ったが、結局大した反応もなく終わってしまったのは・・・・こういう事か。既に征刃という好きな相手がいたから自分には大して興味がなかったか。逆に退屈させたか・・・・怒らせたか。あんな笑顔は2日間、燿にはみせなかった。
燿「そうか・・・・そういう事だったのか・・・・。草薙さんは強いしカッコイイし、頼れるお兄さんって感じだし・・・・。僕には勝ち目なんかなかったんだな・・・・」
そう言葉を零し、2人に声をかける事無くその場から去った。
そんな事を知らずに征刃と会話を楽しむアイリーン。この2人はこれからどうなってしまうのか・・・・?
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