翌日の練習後、正式なフォーメーションが発表された。左から翼、アイリーン、律音、ののか、流奈、美久という順番となった。それを聞いて、ののかは両頬をつついてニッコリ顔。
ののか「うにうに〜☆どう?ののの実力は?ののがセンターになった暁には、審査員をうっにうににする作戦発動しちゃうんだからっ☆うにっ☆ほらーカメラマン!!撮って撮って!!」
響介「もちろんだともマイハニー!!」
ののかのぶりっこポーズを響介は激写。する。もちろん超ローアングル撮影で翼と鳴鈴に蹴られるオチ付きで。
美久「それにしても・・・・もうすぐ予選なんですよね・・・・大丈夫かな・・・・私・・・・」
律音「大丈夫だよ!!今までいっぱい練習してきたじゃん!!」
アイリーン「そうですわよ。・・・・あら?燿さん?何をみてますの?」
燿はパソコンに向かって顎に手をやって唸っている。皆して画面を覗き込むと・・・・それは大会公式ページで、そこの書き込み自由な掲示板が表示されていた。書き込みをみると、東京予選の事について書かれている。どのアイドルがトップ通過するかという予想を言い合っている。
燿「ん〜・・・・ウチもそれなりに注目されているようだけど、騒ぐ程のものでもないっていう評価だね。公式人気投票でも東京予選出場の50組の中で10位にも入ってないし」
ののか「え〜?じゃあやっぱり水鏡言葉と宮凪愛架の娘がいるユニットだってバラしちゃったほうがいいんじゃない?」
翼「いや・・・・話題性だけじゃ勝てない。実力が伴っていなければ」
燿「今のところ、主催者兼C・E・Oの娘がいるユニットだっていうところだけだね注目されてるの。チームによっては、キャッチコピーやプロモーションを打ってるところもあるようだ」
流奈「プロモーションかぁ・・・・ウチもやる?」
美久「ううう・・・・それより私は練習したほうがいいんじゃないかと・・・・」
アイリーン「そうね。今からPV創っているよりは、練習したほうがいいですわね。一応公式ページの出場チーム紹介のところにもこのユニットの紹介ページにリンクアドレスも貼ってありますし」
律音「そうだね。風祭君のつくってくれたページだけでも一応あるし、今は練習に集中したほうがいいのかな?」
鳴鈴「紹介HPにあるのは、メンバーのプロフィールと・・・・写真と・・・・練習風景の写真くらいかしら」
響介「やっぱりPV創ったほうがいいんじゃないかい?水着で・・・・ヘゴッ!!」
言葉の途中で鳴鈴の肘を顔面に食らう響介。こうなる事はわかっていただろうにそういう事を言うのをやめればいいものを・・・・。
アイリーン「水着はともかく・・・・練習風景の写真だけではわたくし達の事は伝わらないかしら・・・動画の2つや3つあったほうが・・・・・ところで燿さん?東京予選人気投票1位は?」
燿「月咲此花という女の子がリーダーをしているチーム’月宵月華’というユニットだね。3人組で秋葉原で活躍しているアキバアイドルってやつだね」
ののか「のの、知ってる〜。自分は吸血鬼の末裔だって言ってる中二病の人なんでしょ?しかも中二なだけに、中2の人」
美久「き、吸血鬼!?」
翼「怖がらなくていいよ。本物がいるわけないじゃないか」
美久「そ、そうですよね・・・・」
アイリーン「月咲・・・・・・・・・・・・・・あながちただの中二病ではないかもしれないわね」
律音「え?」
アイリーン「ホンモノかもしれない、という事ですわ」
流奈&美久「ひぇぇぇっ!?」
流奈と美久は抱き合って悲鳴をあげた。しかし・・・・この月咲という少女、アイリーンの知り合いだろうか?
鳴鈴「お嬢様、何かしってるの?」
アイリーン「・・・・・・・・いえ。気のせいかもしれませんからあえて言いませんが・・・・ちょっと・・・・」
抽象的な返事が返ってきた。知っているのか知らないのか。しかし名前を聞いてホンモノかもしれないと言うからには、何かしら知っているフシはある。
律音「じゃあさ、行ってみようよ!!」
そんな事を言い出す。どこにだ。と流奈が問う。律音はそれに答える。その月宵月華の偵察に、と。
敵情視察・・・・という事なのだろうが、このユニットを知るののかが補足を加える。月宵月華は律音達のようにこの大会に出る為に結成されたわけではなく、もともと秋葉原で活躍していたらしい。チームイメージはクール系とでも言おうか。リーダーが吸血鬼の末裔と豪語し、衣装もゴスロリ系。大会公式ページのチーム紹介にも書いてあるが、年齢は100315歳・・・・まぁウソだろうけど。発言もどこか電波的でそこがウケたのか、コアなファンがたくさんいるようだ。その事が大会公式BBSにも書かれているし、チーム紹介ページに張り付けられている月宵月華のページのプロフィールにもそう書いてある。職業欄に中学2年生と書かれているが、一応これは本当らしい。
流奈「えー、中二病の人が東京予選1位通過候補ぉ?」
ののか「馬鹿には出来ないわ。のの、一度ライブに行った事があるんだけど、間違いなく1位通過レベルよ」
翼「なるほど・・・・優勝候補と言っても差し支えなさそうだね」
律音「だから、偵察だよ。どんな人たちか見たいしし」
美久「えっと・・・・今から?」
律音「今から!!・・・・と言いたいところだけど、明日にしよっか」
アイリーン「まぁいいですが・・・・」
明日は土曜日。偵察にはいいだろう。しかし律音。偵察はいいが、明日月宵月華がどこかで活躍しているかどうかは分からないぞ?
月宵月華・・・・月咲此花。一体どんな人なのだろうか?
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