セレナの報告を受け、雅輝はとうとうきてしまったかとは思ったが、それでどうこう出来る問題ではない。ショックは・・・・あまりない。元々わかっていた事。それほど自分にショックがなかったことに驚く。別にシーラへの想いが途切れたりはしていない。今でもシーラの事は好きだし・・・・いや・・・・今更か。
セレナ「お兄様?」
なんの言葉も発しない兄に怪訝な顔で表情を覗き込んでくる。その視線を慌ててそらす。
セレナ「お兄様。シーラがとうとう物語の主人公になりました」
雅輝「うん」
セレナ「とうとう王子と結婚するお話が始まったんですよ」
雅輝「うん」
セレナ「・・・・お兄様?一応お聞きしますが、事態を理解してらしてますか?シーラが結婚してしまうのですよ?」
その言葉にどう返していいかわからない。事態は飲み込めている。シンデレラのストーリー通り進み、王子と結婚することになるのだろう雅輝はうなづいた。しかしその返事がセレナには気に食わなかったのか、再度聞いてきた。雅輝も同じ返事を返す。
セレナ「・・・・お兄様。なぜそんなに蛋白な返事なのですか?シーラの事が好きなのではなかったのですか?」
たしかにそうだ。雅輝はシーラが好きだ。しかし彼女とはすむ世界が違う。結婚相手が自分ではない事に悔しさをおぼえるが、決まっていたことだ。
雅輝「セレナの言うとおり、確かに僕は彼女が好きだ。でも別の世界の住人だし・・・・物語上、結婚するのは決まっていることだし・・・・」
「君はそれでいいのかい?」
突如雅輝の部屋の窓が開け放たれ、盗撮仮面がやってきた。「ふははははは」と黄金バ○トのような笑いと共に。
雅輝「・・・・・・・・ここは僕の部屋だよ?誰かと間違えてないかい?もし間違えてなければ君にいうことがある。僕にそっちの趣味はないから、僕の盗撮写真は------------」
MTS2「オレっちにもないよ!?何を勘違いしちゃってるんだい!?」
セレナ「では何をしに忍び込んだのです。どうやって月乃宮のセキュリティをくぐり抜けてきたのかは最早聞きませんが」
その問いにマスク・ド・シックスは咳払いをすると、マジメな声色で告げた」
MTS2「いや何。美少女を別の別のどこの馬の骨ともわからない男にとられそうだというのに不抜けた事を言っているやつに物申しにきたのだよ」
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