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2026年08月06日07:19

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【配信連動企画】昭和プロレス年史外伝��1975年、逆襲!ジャイアント馬場(5)

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先ず日記の本編に先立ち、昨日2026年8月5日、全日本プロレス、ジャイアント馬場と深い関わりを持つ第46代NWA世界ヘビー級王者、ドリー・ファンク・ジュニアさんの訃報が入ってきました。

ドリーさんは1941年2月3日インディアナ州インディアナポリス出身、享年85。父ドリー・ファンク・シニアの英才教育を受けてプロレス入り、69年2月11日フロリダ州タンパでジン・キニスキーを破ってNWA世界ヘビー級王座を獲得。

同年11月初来日、アントニオ猪木、馬場と60分時間切れの死闘で王座を防衛、その後70年7月、71年11月にも王者として来日し、猪木、坂口征二を相手に防衛を果たしています。また71年12月7日札幌中島スポーツセンターでは実弟のテリー・ファンクとタッグを組み、馬場&猪木組を破りインターナショナル・タッグ王座を奪取しています。

73年5月24日カンザス州カンザスシティでハーリー・レイスに敗れ王座を明け渡すまで4年3か月に亘る長期政権を維持。

73年7月からは全日本プロレスに参戦、亡くなった父シニアの跡を受けてテリーと共にトップ外国人レスラーとして活躍する一方で外国人レスラーのブッカーとしてレスラーを全日本プロレスに送っていました。

77年12月15日蔵前国技館で行われた「世界オープン・タッグ選手権」最終戦にテリーとのザ・ファンクスでアブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シーク組に反則勝ちし優勝した試合は日本プロレス史に残る珠玉の名勝負となりました。

ここに故人の生前の数多くの偉業を称え、謹んで哀悼の意を表します。

75年12月6日は馬場の「広く門戸を開放」発言で物議を醸した全日本プロレスの「オープン選手権」が足立区体育館(テレビ生中継、観衆3,200人超満員発表)で開幕。

猪木が不参加を申し出るや、実行委員に名を連ねていた芳の里淳三日本プロレス代表は「この大会に猪木君が出ないということは、彼の日頃の発言からして残念だ。猪木君は今後、馬場君ヘの挑戦の権利は全て放棄したものと見做す。」と厳しい口調で非難。4月の新日本プロレスの「第2回ワールド・リーグ戦」に寄贈を約束していた日本プロレス栄光のワールド・リーグ戦優勝杯の大トロフィーは「オープン選手権」の優勝者に寄贈されることになりました。

日本側は全日本プロレスが馬場、ジャンボ鶴田、ザ・デストロイヤー、アントン・ヘーシンク、国際プロレスからはラッシャー木村、グレート草津、マイティ井上。さらにフリーとして大木金太郎、ヒロ・マツダが参加。

外国人側はドリー・ファンク・ジュニア、ハーリー・レイス、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ダスティ・ローデス、ディック・マードック、ドン・レオ・ジョナサン、バロン・フォン・ラシク、ホースト・ホフマン、パット・オコーナー、ミスター・レスリング、ケン・マンテルの内外のメインイベンター20人が参加。

参加選手が多過ぎる為、総当たりリーグ戦は無理。トーナメントも1度負けた選手が失格になるところから優勝争いヘの興味が薄れるとして、芳の里実行委員のアイデアで「大相撲形式」と「ラグビー形式」の折衷案を採用、ファン投票において1位から20位のランキング、「番付」を作り、上位同士、下位同士が中心に対戦するようにし、さらに同時にファン投票で「夢の対決」を募り、ファンの要望の高いカードから優先して組んでいくことになりました。

馬場は、それでも万が一、猪木が「出る」と出場表明したことを想定して、前半戦でレイス、マードック、ホフマン、レスリングらセメントが強いことで知られる外国人達を連日当てて、シュートマッチを仕掛け、馬場戦にたどり着く前に猪木を潰してしまおうと考えていたというから驚きです。

このシナリオを描いたのは猪木嫌いで知られる当時の馬場のブレーン、「月刊プロレス」編集顧問、筑波大学教授の森岡理右だったと言われており、全ては「生意気な猪木を黙らせる為」に仕組まれていたものでした。

NWA会長のジャック・アドキッセン(フリッツ・フォン・エリック)が馬場に「お前、アメリカのマット界を空っぽにするつもりか?」と冗談めいて言ったそうですが、空前絶後のメンバーが集結したのは事実で、54年2月に日本初のプロレス国際試合が行われてから今日までの72年間でこれだけ豪華なメンバーを集めたシリーズは他に存在しません。

開幕戦では馬場がラシクに勝ち、「夢の対決」ファン投票第2位となったドリーvsブッチャーはドリーの反則負け、後にNWA世界ヘビー級王座を巡り80年代の全米の黄金カード隣るレイスvsローデスはレイスがダイビング・ヘッドバットで勝ちましたが、ローデスが「アメリカン・ドリーム」の本領発揮した素晴らしい試合でした。大木はマンテルに勝ち、ジョナサンはヘーシンクにリングアウト勝ち。国際プロレスから参戦の井上とレスリングは両者リングアウト。

なお、この日は国際プロレスの年内興行ラストとなる「ビッグ・ウィンター・シリーズ」最終戦となる静岡県伊東市青果市場大会があり、国際プロレスのエース級である井上が全日本プロレスの興行に出る見返りにグレート小鹿&大熊元司組の極道コンビが国際の興行に参戦。

寺西勇&大位山勝三組と対抗戦45分3本勝負で対戦し2−1で小鹿&大熊組が勝っています。開幕戦はテレビ生中継で入場セレモニーがあり、国際プロレスの選手も必要だった為に井上が吉原功社長に指名されて行ったと思いますが、そのあたりのバーターもしっかりとなされています。 

「オープン選手権」は6日(土)足立区体育館で開幕後、7日(日)埼玉県川越市民体育館、8日(月)広島県呉市体育館、9日(火)福岡九電記念体育館(テレビ収録)、10日岐阜市民センター、11日(木)、日本武道館での「力道山13回忌追善特別興行」(日本テレビ、東京12チャンネル収録)を挟んで12日(金)三重県鈴鹿市立体育館、13日(土)福井市体育館(テレビ生中継)、14日(日)山形県米沢市営体育館、15日(月)仙台・宮城県スポーツセンター(テレビ収録)、16日(火)新潟県長岡市厚生会館(現アオーレ長岡)、17日(水)千葉公園体育館(テレビ収録)、18日(木)神奈川県川崎市体育館(テレビ収録)の全12戦。

新日本プロレスとは12月11日の蔵前国技館と日本武道館で日本プロレス史上最大の興行戦争となる他、新日本11月28日久留米市福岡県立体育館と全日本の九電記念体育館が11日差、さらに10日は岐阜でバッティング、新日本の大垣市スポーツセンターと全日本岐阜市民センターが同日開催となりました。

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